令和 2年決算委員会10月16日 公債費

【計画的な財政運営、説明】

201016kokuho

○木下広委員  午後もよろしくお願いいたします。今年度の決算については、最後のほうで、やっぱり感染症の対策を取るということで、起債とか、その辺について予定した、と違ったような対応、動向を取られたということで、これは評価できるところなんですけども、ただ、やっぱり年初当初からの計画をやっぱり変えたということについては、ちゃんと後々までこういうことでこうなったということを確認したいと思いますので、確認をさせていただきたいと思います。

借金と貯金の問題なんですけど、税収とか東京都から来る税収が入ってきて、その中で区民サービスをやっていけば、それはそれでこしたことはないんだけども、やっぱり起債を発行、起債を起こしながら住民の皆さん方のサービスに応えていくという、その辺のバランスが難しいというか、そういうことだと思います。平成の前半の頃の大変な財政の状況の中では、やっぱりその辺も計画的なところがちょっとどうだったのかというところが問われてくると思うんですけど、そもそもその起債というのは、どういうようなところで、どうやって事業に充てていくのかという基本的なところをちょっとお教えいただきたいと思います。

○三沢財政課長  御答弁申し上げます前に、まずは、本来、令和元年度末の最終補正で特定目的基金に対する積み増しの補正予算を御審議いただき、決定いただいたんですが、そのとおり執行できなかったことを大変申し訳ございません、この場をお借りしまして謝罪申し上げたいと思います。

また、御質問いただく中で、それについて、どのような処理をしたのか、どういう意図があったといったことも御説明させていただければと思っております。

まず、御質問の地方債は、そもそもどういう事業、どういったときに発行できるのかという御質問かと思いますが、まず、国債と違いまして、地方債でございますが、こちらは原則といたしまして、公益企業、いわゆる特別区は、なかなかやっておりませんが、交通事業であったり、ガスや水道であったり、こういった公営企業のほかに建設事業、いわゆる投資的経費ですね、こういったものの財源を調達する場合などにおいてのみ、ここがポイントですが、こういったことにおいてのみ発行することができるというふうになってございます。

○木下広委員  それで、元年度当初予算スタートしたときには128億円の起債を計画していたということですけれども、最終的にはコロナの影響等もあって、55億円という、今度、55億円にしたという総括質疑等でも議論がありましたけれども、これは、どのような事業に充てたのかというのを、まずお教えいただければと思います。

○三沢財政課長  元年度につきましては厳選に、区長指示の下、厳選に厳選を重ねまして、最終的には、区民センターの改築事業に31億円、イケ・サンパークの整備事業に11.3億円、巣鴨北中学校の改築事業経費に7.6億円、あとは西口公園の整備事業経費に5.2億円合わせて55億円を発債するということにいたしました。

○木下広委員  ということは、じゃあ、逆に当初予算、予定をしていたが、最終的には起債をしなかったという事業はどういうのがあるのか、改めて確認をさせていただきたいと思います。

○三沢財政課長  当初予算を編成しました際に、令和元年度は、当時は、表示は恐らく平成31年度当初予算と書いていたかと思いますが、令和元年度の当初予算書の分厚いやつの14ページのところに、元年度に発債を予定して、予算計上していた特別区債の一覧が16項目にわたって出てございますが、この中で、今、申し上げましたとおり、厳選に厳選を重ねた結果、発債をしなかった事業がございます。そのかなり数が多いので、主立ったものを申し上げますと、トキワ荘の整備事業でありますとか、都市計画道路補助176号線の整備、あとは巣鴨地蔵通りの無電柱化事業でありますとか、区道や橋梁の整備事業、こういったものを当初予算では予算、起債の予定をしておりましたが、これらを全て取りやめたものでございます。

○木下広委員  やはり、こういうコロナの問題は、当該年度の当初は全く誰も予想してなかった。世界中、誰も予想してなかったようなことで、年度をスタートした上で、スタートの段階では128億円の起債が、結果的には年度末にはこのような50億円、55億円という決断をしたわけなんですけども、だから、当初予定していたものについて、できなかったものについて、それは、もう今後の全ての区政運営の柱というか、そういったところにも考えて、何ていうか、なってくるとは思うんですけども、取りあえず、ほら、やっぱり予定してたことができなかったということでありますので、その辺の優先順位だとか、あと、これから今後、必要になってくる施策だとか、その辺の考え方、バランスというか、ニュアンスというのはどういうお考えになっているのかお教えいただければと思います。

○三沢財政課長  施策という意味で申し上げますと、当初予算の中でも財源対策だけではなくて、この事業については、基本的に豊島区政の施策の中に位置づけて、その中で予算化したものは、それは行政計画そのものでございますので、着実に執行していくというような考え方で進めております。

ただ、委員もこの間ずっと指摘がございましたが、コロナ禍におきまして、当初予定していたものがそのとおりできなくなる可能性のあるものにつきましては、なるべく当初の計画どおり進めたいと思っておりますが、この先の財政事情でありますとか、コロナの今後の広がり方、あるいは終息の仕方なども見据えながら、その行政計画に基づいて優先どおりに進めていく、この方針自体には変更はないものと考えております。

○木下広委員  まとめます。これから、来年度予算の編成も含めまして、区民の皆さん方に御協力をいただく部分も多々出てくるかと思います。そういう意味では、状況が、客観的な状況がこうだという情報公開と、あと、その説明責任を必要な皆さん方には、やっぱりちゃんと説明を果たすような、基本的なその姿勢は、これからもっと大事になってくると思いますので、その前に、また議会のほうにも、何ていうか、絶対伝えないといけないこと、正しいことで、皆さん方に議会のほうで掌握していただきたいことについては、もうそれはしっかりと情報公開していただいた上で説明をしていただくように、今後の難しい財政運営になるかとは思いますけども、お願いを申し上げまして質問を終わらさせていただきます。