平成28年決算特別委員会 文化商工・教育費(10月 4日)木下 ①
ICT教育、校務用ICT活用

○木下広委員  私のほうからはICT教育、または校務用ICTの活用などについて、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。
 数年前に千川中学校でマイクロソフトとレノボの次世代教育を視察したときに、講師の方が、今の小・中学生が社会人になるときは、今の職種の60%ぐらいがなくなって、新たなICTだとかAIを使った職種が表に出ているというような、そういう社会が来るというのを冒頭に講師の方から聞かされて、本当に僕もびっくりしたところでございます。現在の最先端を行く民間企業では、それは当然のような形で今進んでいるという状況の中で、公教育においても、いかにそういう新しい時代の教育環境をつくっていくかというのが大きな勝負になってくるという、そういうことでさらなる充実を図っていきたいと思うんですけども、私が初当選したのが平成7年、ちょうどWindows3.1ができて、その後にすぐWindows98が出て、やっと普通の人のところにまでパソコンがばあっとスタートしたような時代に議員になって、もう議員になってからも、こんなことばっかり言っていて、学校の、当時はパソコン教育とか言って、そういうのは半分以上意味わからなかったんですけども、充実しなさいとか言ってやってきた歴史があって、それを比べますと、この豊島区の教育に書かれているICT整備の状況なんかを見ると本当に隔世の感があるところでございます。

 最初に、当該年度の27年度はたしかタブレット型のパソコンに2年間変えて、それで27年度、どういうような効果が出たかというところが、ちょっと確認をしたいところなんですけども、ちょっとこの27年度のICTの教育環境、または成果についてお教えいただければと思います。

 

○兒玉庶務課長  27年度につきましては、すべての小・中学校にタブレット端末1教室分、それから教員の数を含めて60台から70台のタブレット端末をリースで導入しております。そのタブレット端末を使いまして電子黒板もあわせて全教室に配備してございますので、タブレット端末と電子黒板を使いまして、子どもたちは写真を撮ったり、調べ学習でインターネットを活用して調べ学習をしたり、その調べた結果を電子黒板を使って発表するなど、そういった今、アクティブラーニングといった、そういった教育にも活用しているところでございます。ICTの効果、学力の調査の結果にもあらわれているというふうに考えております。

○木下広委員
  本当にそういう意味では本区のこういう環境、ICT環境についても、ここに書いてあるとおり、国の水準と比べてはるかに、電子黒板においても、プロジェクターにおいても、実物投影機においてもちゃんと対応しているというところで非常に評価されるところでございます。余談になりますけど、新しい議会の施設もこれだけ有効に活用できればなと個人的には思っております。

 話を戻します。それであと、校務支援システム、忙しい先生方を手助けするという意味も含めて、この校務の支援のICT化についても早く取り組まれたと思いますけれども、その辺のちょっと効果をお教えいただければと思います。

○兒玉庶務課長
  26年度から全国に先駆けて導入しております。主な内容としましては成績処理、指導要領の電子化、それから通知表もこれまで手書きだったものを電子化しております。それから出席簿ですとか保健情報、そういったものをデータ化してございます。昨年、教員にパソコン、校務支援システムの効果をアンケート調査したところ、1日当たり43分の削減ができて、その結果、その時間を教育の、子どもたちの時間、保護者の時間といったコミュニケーションの時間に充てることができたという効果が出ております。


○木下広委員
  そういう校務の環境にも大変に寄与して、要するに、豊島区の教育委員会としてもちゃんと手を打てば打つほどそういう環境がよくなってくるというのも話をお伺いしました。