平成31年予算委員会 議会・政経・総務費 木下議員( 3月 4日)

区の選挙管理委員会のHP・模擬投票・期日前投票

○木下広委員  私のほうからは、まず選挙管理委員会の事務等について、二、三確認をさせていただきたいと思います。

この前の区議会議員の選挙は、平成27年の選挙ということで、それから区の選挙管理委員会のホームページの内容が大分進んだということで、私どもは認識をしておりますけれども、ちょっとその辺の経緯とかの確認をお願いできますでしょうか。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  ホームページのほうでもそうなんですけれども、やはり投票する環境といいますか、投票しやすいように、投票する方が見やすいような形で整理をしてきているというようなこともございます。また、制度も少し変わってまいりました、在外投票制度なども変わっているところがございます。ですから、その時々に応じて、少しずつ並べ方を変えたりとか、小さな工夫なんですけれども、投票する方が見る機会が多いであろうというようなところを上位に並べたりとか、そんなような工夫を少しずつしているところでございます。

○木下広委員  あとは、やっぱり選ばれる側というか、立候補される方の最低限の、何というか、モラルというか。例えば、個人名の名前のたすきを、そうそう簡単にはできませんよと、選挙本番しかできませんよだとか、あと現在、今、町なかに張ってあるのは、区議会議員の予定候補として張ってあるのは、政党の2名連記のポスターしか張れないとは思うんですけども、その2名連記についても、告示以降は、本番中は、それは掲示できないだとか、そういったところの何というか、豊島区のホームページの内容も、結構具体的にわかりやすくなっていると思うんですけども、その辺の取り組みについては、もう一度ちょっとお願いできますか。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  ホームページでも工夫しているところなんですけれども、今度、選挙をやるに当たりまして、きょうからなんですけれども、実は、書類の事前審査を始めさせていただいているところでございます。そういった注意事項も、そういった事前審査で、紙でお渡しをして、確認をそれぞれの候補者の方とさせていただこうというふうに考えているところでございます。ホームページも大事ですし、また、個別に確認もするような作業もしていきたいというふうに考えているところでございます。

○木下広委員  そうですか、それは、本当にいいことだと思います。特に悪気はないんだけれども、知らずにそういう行為をやって、活動されるというケースも間々あるかと思うんで、そういったところについては、出られる方、候補者になられる方についても、細かく確認をしていただければと思うところでございます。

あと、18歳以上の方の投票が、今期この4年間で可能となったということなんですけれども、その18歳を含めた方々への広報といいますか、啓蒙といいますか、そういったものについては、何か豊島区の選挙管理委員会としては何かやっていらっしゃるかどうか、ちょっとその辺をお聞きしたいと思います。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  若い方に投票していただくところで、我々一番、手応えを感じているのは、各学校から依頼があって出かけていって、選挙管理委員会事務局がやっている模擬投票なんですね。実際やってみますと、非常に生徒さんたちが真剣に参加をしていただいていると、授業に真剣に参加をしていただいているというようなところが感じられますし、また、実際に投票率を見ますと、18歳の方は50%を超えているような投票率がございます。20代になると、これが30%に行かないような、そういう状況があるというようなところはございます。

ただ、やはり若いうちから選挙に関心を持っていただく、また、自分が近い将来、一、二年後に投票権を得て、実際に投票に行くというような年齢に働きかけるというのは、すごく有効だと思いますし、すぐに数字にあらわれるかどうかというのは、なかなか難しい判断なんですけれども、着実に効果が上がっていくというふうな手応えを感じているところでございます。

○木下広委員  そうですね、模擬投票というのが、非常に子どもたちというか、好評で、ぜひいろんなところで、中学校、小学校も含めてやって、やっぱりそれは18歳の最初に選挙やるときに、ある程度そういう知識だとか、そういうのも持って選挙に臨む、そういったことも、もう徐々に徐々にやっていただいていく必要があると思いますので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。

あと一方では、期日前投票について、特に最近は、期日前投票で投票される方の割合がふえていると思うんですけども、ちょっとその辺何かデータとかありますか、豊島区のデータで、この五、六年だとかそういったところで、ふえていることはふえていると思うんです。探すのは大変ですね、了解。

要は、今、東武と西武デパート、これは駅に近いところでやっていただくということで、ある面では、物すごく優しいところなんですけども、あと加えて、本庁舎の選挙管理委員会と東部区民事務所、西部区民事務所じゃないですか。やはり、体が動かなくなって、なかなか、そこまで足を運べない方なんかもふえているんで、西側にもう1カ所か、長崎ぐらいに1カ所とか、やっぱり、どこかに身近でもう1カ所ぐらい東西にあると、それは投票率というか。もう選挙やりたいんだけども、体が動かないから、1人じゃ行けないからという方がやっぱり多いんですね。その辺についての御検討というのは今どういう状況になっているか、ちょっとお伺いいたします。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  期日前投票なんですけれども、実際に前回の衆議院議員選挙では、3分の1を超える方が期日前投票を利用していたと。これは、選挙当日が台風直撃をしていたという天候の問題も非常に大きかったと思うんですけれども、恐らく4分の1前後の方が期日前投票を次の選挙でも利用するんではないかというふうに想定しているところではございます。現在5カ所なんですけれども、期日前投票をする方の半分は西武・東武デパートを利用しているというようなところでございます。

投票環境を向上させたいというところで、期日前投票所の増設も検討したいと思っています。ただ、何カ所も実際できるかというと、そこは、やはりシステムの問題であるとか、投票管理者であるとか、投票立会人の方の確保であるとか、そういった、さまざまな問題が出てくるんですけれども、何とか1カ所でも2カ所でも、やはり地域の方が、多くの方が利用しやすい場所ということになると、鉄道駅周辺といったようなところになってくるんだろうというふうに思っております。

これは、やっぱり、どうしても物件が必要だということになってまいります。投票所を設置するには、やっぱり60平米以上は欲しいところですから、短期間使用ができて、それなりの広さがあって、しかもバリアフリーも条件的にかなっているというようなところは、なかなか条件が合うのが厳しいというような状況でございますけれども、諦めてしまってはもういけませんので、今後も諦めることなく、何とか実現できるような方法は探していきたいというふうに考えておるところでございます。

高齢者の投票

○木下広委員  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。やっぱり時代は高齢化社会にどんどん行っていますので、投票率を上げるには、必ず行くその高齢者の皆さん方のいかに身近にできるかというのも、一つ勝負だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

あと、今、要介護度5の方については在宅投票ができる。要するに、在宅投票のその何というか、決め事というか、資格というか、それについては、介護度5ということだと、それ以外に何か在宅で投票される方はどういう方がされるかというのは、今、簡単にわかりますでしょうか。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  まず、不在者投票の場合で、幾つか方法があるかと思います。病院ですとか特養ですとか、指定場所で入院、入所者の方が投票するような場合が一つありますし、今、委員から御指摘いただきました要介護度5の方であるとか、あるいは障害をお持ちの方で一定の範囲の方は、これは郵便投票を請求するといったようなことができます。

国のほうでは、要介護度5の条件を要介護3に改めるといったような検討がされているというふうには聞いておりますけれども、これは法改正がされないと進められないということで、まだ法改正はされておりませんので、現在は、そういった要介護5あるいは障害者の方、そういった方が郵便投票を請求することができるという内容になってございます。

○木下広委員  そうなんですよね。法というか制度自体がそういうことになっているので。しかしながら、やっぱり現実問題としては、もう本当に行きたいんだけども、頭はしっかりしているんだけども、もう物理的に体が動かないという方なんかは、もう本当に何ていうか、見ていて忍びないというか、もう何という、今まで一生懸命、区民のために活躍してきた方々が要介護度5でないと郵便投票ができないという、そういう中でですね。あとは車椅子で、例えば一番近い投票所というのは、選挙の当日に近くの小学校だとか、それが一番近い方というのは、それが多いとは思うんですけども、投票所に行くのにそういう車椅子の状態でお連れして、家族の方とか、また御兄弟の方とかお友達が。それで、例えば、手が動かない方が口でこの人ですというような形で意思表示ができるという場合は、これはどういう対応が、投票所の現場でされるんでしたっけ、ちょっとその辺教えていただけますか。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  実際に各投票所でもいらっしゃるんですけれども、必ずいるわけではないんですが、お一人、お二人いらっしゃいますが、なかなか書くのが難しくて、ただ、意思表示ははっきりできるという方はいらっしゃいますので、これは、現場の投票所でお申し出いただければ、代理投票する制度はございます。投票管理者が職員のうちから2人を指名して、代理に記入をさせて、御本人にその内容が正しいかどうかを確認して投票していただくという制度はございますので、そういった制度も、実は、ホームページでも紹介をさせていただいているところでございます。

○木下広委員  それで、そのときのシチュエーションなんですけど、例えば、投票所の入り口まで家族の方が行って、それで、ちょっと手がもう物理的に無理なのでということでやりますよね。それで、そこから記載台とか投票箱までに家族が一緒に行けなかったというケースがちょっとあるんです。想定するのは、相談があったら、その職員が投票箱のところにお連れするというのが原則なんですか。ちょっと細かいことなんですけど、確認です。

○木下広委員  いろいろ、そういうところで、投票現場の苦情をちょっと聞いたりするものですから、とにかくルールは一緒なので、そのルールに基づいて、ちゃんとやっていただきたいというのが、区民の皆さん方の声ですので、よろしくお願いしたいと思います。

あと、ちょっと細かいことなんですけど、西側の地域は西部区民事務所が期日前投票の場所となります。それで、期日前も夜8時までですよね。それで、車で家族を送ってきた方が西部区民事務所の駐車場に車をとめて、それで期日前投票に行くのに、駐車場と反対側のほうからぐるっと回って、大集会室というか、あちらのほうから期日前投票の現場の中に入ると思うんですけど、そこが暗いというんですね、そこまで車をとめてから、西部区民事務所の正面を回って、そちらのほうに行く場合もあるし、こちらのグラウンドのほうから行く場合もあるし、足元が危ないというお声を2つぐらい聞いたものですから、本当に細かいことであれなんですけども、その辺を見ていただいて、夜間の足元、ちゃんと安全にできるような体制というのをちょっと御確認いただきたいと思います。あとは、バリアフリーにはなっていると思うんですけども、そういうようなところも事前に確認をしていただいてやっていただきたいと思いますので、ちょっと一言いただけますか、宿題で言われているものですから。

○橋爪選挙管理委員会事務局長  改めて、現場のほうを確認いたしまして、ランタンを置くなり、何らかの対策を考えたいと思います。

○木下広委員  いずれにしても、18歳からの選挙制度自体が大きく変わって進んでいるんですけど、なかなか投票率も上がんないということで、努力をしていただいているところは、私どもも認識をしておりますけれども、一方では、やっぱり本当に選挙に行きたいと思って、自分は参加したいと思うんだけども、物理的に体が何ともなんないという方もいらっしゃるし、よくそういう制度も知らないという方なんかもいらっしゃいますので、その辺はよく、より多くの方々に広報いただいて、一人でも多くの方が参加できるように。また、立候補される若い方、特に若い方については、もう、こういったルールがちゃんとあるんだということを、先ほども御答弁いただきましたけども、丁寧に確認をしていただきながら、適切な運営をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

以上です。