平成26年予算委員会 1~9の補足 3月 7日-2014
横山光輝展・唯一現存するアトリエ村西田邸・獅子舞い
○木下広委員 よろしくお願いしたいと思います。トキワ荘では漫画家さんが若いときに過ごされたということで、線路こっちの長崎エリアだとか、千早エリアにも結構トキワ荘の時代にあのアパートに行って絵の具を納めた人だとか、いろんな方が地域にいらっしゃって、やはり長い目で見て、漫画の聖地とか、漫画の総本山とかなんとか決算委員会では盛んに言っていましたけれども、発信と、また漫画を通じた交流にもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
また、横山光輝さんの事業が今年度、結構なボリューム、金額、予算で実施をされるということで予算書のほうにも載っているんですけれども、1月の29日、30日と神戸のほうへ行ってきまして、長田区出身なんですね、横山光輝さんがね。長田市場の復興のシンボルとして、巨大な13メートルの鉄人28号を見てまいりまして、うちが26年度、新年度で横山光輝さんのイベントをやるということで、本当にうれしくなったんですけれども、結構な金額でやられる予定でございますけれども、その辺の概要をちょっと教えていただければと思います。
○八巻文化デザイン課長 こちら、仮称、芸術文化資料館の準備経費の中に組み込まれております780万程度の御予算をいただいております。横山光輝さんは、神戸のほうからこちらに移ってきまして、45年間、千早の地で活動されて、そこから鉄人28号、サリーちゃんを生み出したということで、非常に区にとって、大変な、有益な文化資源だと思っております。
今回、西部複合施設のハード部門が少し凍結になりました。あと、私どもはミュージアム開設ということで、こちらのプロダクションにも、西部複合ができたときに、小さな展示室を常設を用意して少しずつ展示していこうということで、横山光輝氏自身を御紹介するような形で計画してプロダクションとやりとりをしてまいりました。今回、これが延期になりましたので、ちょうど生誕80周年というのが来年になりますので、今まで継続して調べた資料、それから年表などを計画して、こちら、秋に芸術劇場のギャラリー2で計画している内容でございます。
○木下広委員 そういう意味では、本当に長く豊島区で活躍されて大成をされた方ですので、今後とも、うちの1つの文化の資源として、いろんな交流を深めながら発信をしていくようにお願いしたいと思います。
あと、この前もちょっとお願いをしたんですが、長崎二丁目のアトリエ村の周辺、敬愛病院のすぐ近くのところに、唯一当時のアトリエがそのまま残っているということで、西田邸というのがありまして、地元の長崎二丁目だとかその辺の人たちは、このアトリエがどんどんなくなっていく姿を見ていて、本当に今残っているのは西田さんのところの1つだけだということで、これは何とか後世に伝えるためにも、何らかの形でやらないと、トキワ荘に力を入れたのは、高野区長になってからですけれど、既にそのときはもうトキワ荘、なくなっちゃっていたということもありますので、何とかこの二丁目の西田さんところのものについては、区も絡んで、それぞれ所有者の難しい法的ないろいろな環境があるかもわかりませんけれども、ぜひ区としても何らかの形で残す、また、記憶にとどめるような形で取り組んでいただきたいという御要望があるんですが、これはどなたが答える・・・・。
○八巻文化デザイン課長 御案内の長崎二丁目の西田様のお宅なんですが、熊谷守一美術館もすぐそばにございまして、守一さんの美術館のスタッフの方からも、こういうおうちがあるというのは少し前からお聞きしてきました。西田さんがお亡くなりになった後、それを継承された方から、何らかの形で、区でどうだろうというようなお話がありまして、文化デザイン課と、それから政経部のほうで窓口になりまして、やりとりをしているということです。
こちらのほう、当時のさくらが丘パルテノンの中心的な位置にありまして、その原形をとどめる唯一のアトリエだということで、ほとんど手が加わっていないという、ただし、日常に生活していくには非常に厳しかったのかなというふうに思いますが、今そんな状況でございます。
○木下広委員 区道からちょっと私道を入って西田さんのところに行かないといけないというところもあって、その辺の土地権利の難しいところもあるのは十分承知しているんですけれども、やはり地元の皆さん方からすると、本当に一つ一つなくなっていく、火が消えていくアトリエ村の建物が、やはりまだ残っているときに何とか手を打っていただきたいという強い要望がありますので、よろしくお願いしたいと思います。
○吉川政策経営部長 今、その御質問の御趣旨は、区としても本当に前向きに受けとめて交渉しておりますけれども、1つに難しい点がありますのは、もともとアトリエは2棟、(「長屋」と呼ぶ者あり)長屋だったわけなんです。お隣が建てかえられて、壁を共用しているという物理的な部分がありまして、これを文化財として保存していくという上で、一応、文化財保護審議会にもお諮りしているところなんですけれども、いずれ区が引き継いで、これを保存していくためには、やはり独立した建物として保存したほうがいいだろうというふうなこともありまして、今お隣との交渉も始まったところでございます。
そういったところで、文化財の指定としての部分と、それから所有の形態としての今、隣の方との部分、それと私道の部分との法律関係等もありまして、ちょっと時間はかかっておりますけれども、あの建物、登記もとってみましたところ、本当に歴史に出てくる昭和10年の建物そのものでございます。ですから、これは本当にもう唯一残ったところでございますので、区としてもぜひ保存したいと思っておりますので、今後、その辺の交渉は続けていきたいと思っております。
○木下広委員 長崎村には、あと自民党の戸塚先生がやられた長崎獅子の無形文化財でもう15年ぐらいたつんですかね。もっとたつのかな。戸塚大先輩からも獅子舞のほうも今、教育委員会、長小の皆さん方も力入れてやっていただいていますけれども、やはり本当にかかわっている人たちが高齢化もしているということ、これはもうどこの、冨士元囃子だとか、いろんな区内のいろいろな文化絡む環境は一緒だと思うんですけれども、今あるものについては、極力できる限りの支援をしていただくという姿勢で、後世の区民の皆さん方に文化を残す、そういう取り組みもお願いしたいと思いまして、発言を終わります。ありがとうございました。