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平成21年 予算特別委員会・福祉衛生費

民間活力を活用した高齢者の身近な移動手段の検討を

2009年3月 9日

木下広委員

先程、本橋委員から福祉タクシー事業のことで、障害者の皆さん方の社会参加を促進するということなんですが、要するに今高齢社会になってて、その高齢者の移動手段ということでいろいろご相談を私ども受けるんですね。
その中で、コミュニティーバスを21年度も研究しながら、もう22年度立ち上げぐらいかなと思って私どももあれして、それはそれとして大事なことだと思うんですが、要は民間のNPOだとか、またタクシーの業者さんと協働してというか、話し合って、高齢者が予約制で何月何日ここからここまで来てもらいたいっていうような、そういう事業をやっているというのを、浜松なんかは、ある地域で1件しかなかったタクシー会社がつぶれちゃったもんですからもう高齢者が困ってて、そのタクシー会社にかわるようなそういう高齢者の移動手段をNPOで65歳以上の人たちが立ち上げて、数台の車を持って地元の高齢の方を駅だとか病院だとか送り迎えをするという、その辺の法的な規制も大分変わってきて、今までは結構そういう縛りがあったところが、高齢化時代の移動手段としてそういう実例があるようなことは聞いてるんですが、なぜこういうことを言うかというと、やっぱり豊島の場合は、地下鉄だとかJRだとかバスだとか結構あることはあるんですが、例えば僕が住んでる長崎三丁目とか四丁目、千早というのは結構、公共交通機関遠いんですね、そこから池袋に出るにしても、またそこから練馬へ行くにしても。本当に身近なそういう足があるといいっていう相談がありましてね、民間のタクシー会社と契約をして、そういう予約ができて通常の移動距離よりもうちょっと安いぐらいの、そういう移動体系手段が研究されてるっていう話を聞いたんですけども、その辺の情報とかっていうのは理事者でおつかみになっていらっしゃるのかしら、ちょっと確認させてください。

山澤中央保健福祉センター所長

ご指摘のとおり、高齢者の方、また障害者の方につきましては、その移動手段というのは本当に毎日の生活を行う上で大切なものと認識してございます。今ご紹介いただきました浜松の例は過疎地有償の関係かなと思います。なかなか民営でやっていけない中で、NPOやその他の力をかりながら生活を確保していくという、そういうような制度が、基本的には公共運送につきましてはタクシー会社が許可を取りやるのが、これが基本でございますが、地方地方で様々な状況があるようでございます。また、豊島区におきましては、福祉有償運送という形で社協なんかが代表してハンディキャブ等の運送をしております。こういう部分も今まさに委員のご指摘のありましたとおり、タクシーだけを基本に行われているのではなく、様々な障害福祉の部分での検討の中で出てきた制度かなと思っております。そういう意味では、今、委員のご指摘の中にありましたコミュニティーバスなんかもその選択肢の1つでもあろうかと思いますし、様々それは今後高齢化が進んでいく中で全国的ないろいろな注目される部分なのかなという認識でございます。

木下広委員

時代もどんどん変わってきてますので、タクシーの業界の皆さん方も、やっぱり空き待ちというか、お客さんの数が減って、それよりは低い値段でも、そういう確実なお仕事があるとありがたいとかっていうタクシーの業界の皆さん方の声もありますし、1、2年前でしたっけ、何か区内の自動車移動手段のそういう協議体というか、そういうのがあって、その中でいろいろコミュニティーバスだとかそういったあれも検討されようとしたところが、平成17年に一遍に規制緩和になって、もうそういった意味では、自由競争といったらおかしいんですけど、そういうような法的な環境も変わったということもありますので、コミュニティーバスはコミュニティーバスでまたしっかりやっていただきたいんですけども、もっともっと身近な移動手段を民間の方と協力してやっていくという方法もあると思いますので、ぜひ研究をお願いしたいと思います。