平成21年 予算特別委員会・文化商工費
先人の努力を大切にしながら文化・芸術の特色を生かした街づくりを
2009年3月12日
木下広委員
若手2人の前に、短時間でちょっとやらさせていただきます。
先程、磯委員の方からも、漫画の聖地、トキワ荘のPRだとか、1,600万円ですか、今年はもうしっかりつけていただいて、今まで南長崎って公共施設がなくて文化不毛の地と言われて久しかったんですけど、ここにきて旧長崎中学校の新しい整備だとか、今年は豊島プールを解体して公園にするだとか、様々な形で、東長崎駅もきれいになりましたし、本当に長崎、南長崎地域にとっては春が来たような、そういう思いです。
特にまた、この3月には創出プロジェクトという、こういうのもつくっていただいて、本当によくできてて、僕たちの先輩の菅原さんだとか、今日午前中傍聴に来てらっしゃいましたけど、自民党の議員の先輩だとか、もう本当に何か時代が今動き出してるなという感じをするんですが、ちょっと細かいところで1点、トキワ荘関係なんですけど、本当に商店街とか地元の皆さん方の寄附だとか、そういったものをいただきながら今回モニュメントを立てるわけなんですけども、ちょうど長崎中の跡地の整備だとか、あと豊島プールの公園化等もありますので、そういう新しい公共の施設の整備のときに、やっぱりそういうトキワ荘関連の何かちょっとしたものを壁に入れるとか、そういったちょっとした工夫もしていただくと非常に地元の皆さん方喜ぶと思うんですけども、ぜひこちらサイドからそういう提言もしていただきたいと思うんですけども、ちょっとその辺のところをご答弁いただければと思います。
栗原文化観光課長
ご指摘のように、以前長崎中のスポーツセンターのところでパブリックコメントをいただいた中で、多分地域の方々から、いわゆるアーカイブス的なものを何か常時見えるようなものも検討できないかというようなご質問をいただいたときに、長崎中跡の民間活用をしていくところがまだ中身決まってませんけども、そちらの選択肢の一つというふうに区の方ではお答えしてございます。今後、地域の方々、また区民の方々の盛り上がりとかご要望を受けながら、私どもとすると、何かそういったところに観光担当の課長としては、ぜひつくっていけるような盛り上がりをこれからつくっていきたいというふうに考えてます。 あともう1点、先程の委員ご質問の中に、地域の方々からのご寄附とかというお言葉があったと思うんですけど、今回の記念碑については全額区の負担でございますので、よろしくお願いをいたします。
木下広委員
ちょっとすみません、説明があれで。
もう一つは、このトキワ荘関連ですと、いろんな作家さんが活躍をされて、現在でも全国に散らばってて、その辺の横の連帯といいますか、そういうことが非常に大事になってくると思います。この資料の方にも、杉並のアニメーションミュージアムとか練馬のいろいろなのが書いてありますけども、その辺の横の連携については相互の情報交換だとか、そういうことをやっていくと、さらに価値が高まってくると思いますので、その辺の見解について伺いたいと思います。
栗原文化観光課長
ご質問いただきました他の漫画館等との連携でございますけれども、個々個別的には杉並のアニメーションミュージアムでございますとか石巻の石ノ森萬画館とはおつき合いがございます。ただ、1点、規模の大きさは置いておいても、漫画、アニメに関係する常設の施設を持つ自治体は、どうもそういう横の団体をつくっているようでございます。したがいまして、どうも持ち回りの企画だとかポスターの総合掲示とか、それぞれ協力して漫画、アニメを盛り上げているようでございますので、ぜひ私どもも、もしも何かしらの常設のものができるようになったらそういったとこに入って、ほかのところと一緒に盛り上げていければというふうに考えてございます。
木下広委員
いずれにしても、私も平成7年当選なんですけど、一般質問だとか、いろいろなところでそういうトキワ荘だとかアトリエ村だとか、先輩から聞いたいろいろなことを発言しながらやってきたんですけども、当時は加藤区長の時代で、高野区長に時代が変わり、全国的なそういう流れの中でも文化を中心とした行政のまちづくりだとかまちおこしなどというような、時代背景ももちろんあるんですけれども、平成14年からですか、区長が福原さんをお迎えして文化の様々な形をやってこられて、そういうような時代が本当に1年、2年でできるものではないとは思うんですけども、過去から地元の文化だとか芸術だとか、そういったものに携わってこられた方はやっぱりたくさんいるわけで、特に地域ブランドの創出、これを見させていただきますと、長崎神社の獅子舞初め、もちろん長崎のアトリエ村、パルテノンの関係だとかトキワ荘もありますけれども、それ以外にも区内にそういうような文化だとか芸術、今、区が一生懸命力を入れようとしてやっているものについても、過去のいろいろな方々が本当に努力をして一生懸命守ってこられたという、芸術とか文化に造詣の深い方もいらっしゃるだろうし、また、そういうのにあまり知識はないかもわからないけれども、そういう地域をしっかり守ってこられた方々がたくさんいらっしゃるという、その辺のことは忘れないようにしていくべきだと思います。例えばトキワ荘の所有者の方の区民相談なんかも菅原さんだとか熊崎さんなんかも結構受けて、そういう文化の存在そのものをやったということはないんですけども、やっぱりそういう関係者をしっかりと生活の面でアドバイスをしたり、支えたりしたということもありますし、いろんな人が重なり合いながら、ちょうどここに来て光が当たるようになってきたというところもありますので、ぜひそういう意味では、もう少しこういうものが10年前、20年前にやっておれば、もっともっと残ったものも実際あるとは思うんです、ぶっちゃけた話ですね。だから反省するところは反省しながら、これからまた、平和小学校の跡にも立派な計画もあるようですので、しっかりとその辺のところを取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
河原文化商工部長
今、委員ご指摘のとおりに、過去があって先人の方のご努力があって初めて現代があって、それからまた未来につなげていくと。そういう意味では、漫画、トキワ荘、並木ハウス、先程区長が言いましたように新たな記念碑がスタートということになっておりますので、今のお話を含めて過去からの本当に大事な遺産を継承しながら未来に向けていくような形で、できることをきちっとやっていきたいと思っております。