成31年予算 ⑧ 全部の補足質疑 木下議員( 3月14日)

児童虐待・児童相談所整備

○木下広委員  おはようございます。全部の補足質疑ということで、この委員会で卒業される方もいらっしゃるかと思います。具体的な名前は私、よく存じ上げていませんけども、お世話になりました。理事者の皆さん方には心から感謝を申し上げたいと思います。

また、高田子ども家庭部長が闘病しながらも仕事を続けられるという公表をされたことも、本当に勇気のある行動だと思いますし、私どもも心から支援をさせていただきたいと思いますので、頑張っていただきたいと思います。

私のほうからは、私の地元に児童相談所が今、大勢の理事者の皆さん方の御協力で、今着々と進んでいるところ、その辺を含めまして、その背景としては、やっぱり昨今、連日報道されております千葉県野田市の不幸な虐待死の例、また、ちょっと前は目黒区でも同じような自治体を変わったことによる連携不足が否めないような、本当に将来を託す子どもたちの命が奪われるという、大変な現実を思い知らされる中で、この対応についても、やっぱりしっかりと行政としてできる限り連携をとりながらやっていく必要があるということで、確認をさせていただきたいと思います。

まず、本区におけるこの虐待の受理件数、また取り扱いの件数については、この辺の推移は、今どのような状態になっているのか、最初にお尋ねいたします。

○時田子育て支援課長  児童虐待の推移でございます。相談対応件数につきましては、本区につきましては、昨年度733件でございましたけれども、今年度1月末現在で756件となってございます。昨年度の同時期と比べまして93件の増という状況でございます。

○木下広委員  それは、いろんなところから情報が入ってくると思うんです、警察とか学校だとか。その辺のどこからそういう情報が入ってくるかとかというのは、大体の御説明をいただけますでしょうか。

○時田子育て支援課長  情報の寄せられるところですけれども、主に地域の方、あとは豊島区の関係機関、あるいは警察といったところから情報が寄せられております。

○木下広委員  それで、現在は児童相談所と連携をとりながらということでやっていて、将来的には、本区の児童相談所の中でそういった対応をしていくということなんですけども、やはり虐待の内容については身体的な虐待、また精神的な、心理的な虐待とか、いろいろあると思うんですけども、割合的にはやっぱり身体的な虐待が多いということなんでしょうか。

○時田子育て支援課長  委員おっしゃるとおり、身体的虐待が一番多くなってございます。

○木下広委員  やはり、そういう意味では、本当に病院だとか、警察だとか、学校だとか、また地域だとかって、そういう連携をまず密にしていく必要があるということで、生活の現場に近い区のほうでこの児童相談所はやっていくということは、大変に意義があることだと思います。

残念ながら、港区の青山のほうでは同じような形で児童相談所の計画について、地域住民の方、また、どちらかといったら、これは企業が入っているんです、青山のほうは。それで、ホームページなんかでいろいろ反対の意見を述べたりしているところなんですけれども、青山のほうは、ちょっとほかの区のことなんですけども、どういう状況になっているか、もしおわかりになっていたら教えていただけますでしょうか。

○時田子育て支援課長  青山でも住民説明会については、今年度2回、延べ4回行っているとは聞いてございます。特段の新聞報道とかマスコミ報道等での情報でしかございませんけれども、平成31年度の予算に児童相談所建設の予算を計上して、予定どおり着工するという情報は聞いてございます。

○木下広委員  なかなか総論賛成で、各論になると自分の近くにこういうのが来ると困るという方の御意見もあるということで、本区においても長崎健康相談所の跡に児童相談所を設置するということで、平成28年の暮れぐらいからですか、第1回目の説明会をやって、順調に行くかなと思っていまして、特に地元の町会にも、この第1回説明会の前に結構いろいろ御説明、町会長さんだとか、第6地区の区政連絡会とかに御説明をいただいていて、大きな反対だとか、そういうのはなかったと思います。

ただ、どういうものかということを事業の内容をお問い合わせするところはあったと思うんですけれども、平成28年の年末までは、全然問題なくって、そういうようなことだと思うんですけれども、それが2年後の平成30年、去年の6月15日の第2回の説明会で、近隣の数名の方からちょっと御心配の声があったと承知をしておりますけれども、大体、長崎の経緯はこういう経緯でよろしいんでしょうか。ちょっと確認のために。

○時田児童相談所設置準備担当課長  委員おっしゃるとおり、平成28年12月に第1回目の説明会を行いました。その際は、おおむね特段反対の意見はございませんでした。しかしながら、平成30年6月15日に2回目の説明を行いましたが、その説明会の御案内を近隣の方に配布する際に、やはり児童相談所、一時保護所についての不安、どういう方が入るのかというような不安が出てきたところでございます。

○木下広委員  僕も地元に住んでいますので、いろんな機会で、お祭りだとか、イベントだとか、そういったところで区のほうから児童相談所の話があったよとかという話題をやられて、私としては、これからの子どもたちを守るという意味では、自治体の中で児童相談所の対応をしていくことがこれからはふさわしいということで御説明をさせていただいて、もうほとんど、99.99%の方は、これはいいことだということで、賛成をずっとされていまして、この平成30年6月15日に、ちょっと内容を理解いただけない方が数名いらっしゃったということだと思うんです。

この異議を唱えた方については、たしか理事者の皆さん方も1件1件訪問しながら説明はされたと伺っているんですけども、ちょっとその辺の経緯を教えていただけますでしょうか。

○時田児童相談所設置準備担当課長  6月15日以降、数名の方が不安の声が上げられました。その方の自宅にも訪問はいたしましたけれども、複数名の方が対応しなければならないということで、例えば区役所にお越しいただくとか、あとは長崎の地区の施設をお借りして御説明をしてまいりました。

○木下広委員  最終的には、平成30年7月12日、しっかりした資料のもとで御説明をされまして、いろいろな経緯というか、最終的には、御理解をいただいて、今、解体工事が入って、スケジュールに乗っかったということなんですけども、当初と変わったところが、若干の設計変更があると伺っておりますけれども、ちょっとその辺、間違いのないように御説明いただけますでしょうか。

○時田児童相談所設置準備担当課長  この間、近隣住民の方とも延べ個別に14回にわたって、交渉してまいりました。説明をしてまいりました。

その中で、一定の理解を得たということで、新しい設計の変更を行うということですけれども、近隣の、施設が住宅に囲まれているということで、その敷地特性や周辺環境に配慮した設計プランということで、例えば施設内の開放通路を広く設けるですとか、そのような設計の変更を行う予定でございます。

○木下広委員  そういう意味では、もう本当に理事者の皆さん方の御苦労、また区長さんを初め、地域の方にしっかりと説明をしながら御理解をいただくまでに持っていったということ自体は、もう本当に敬意を表するところでございますし、また、私ども地域の者にとっても、やはり、そういう大体は皆さん賛成というか、何でこんな問題がないところを同じ町会、町内の複数、ちょっとした方のことによって、もうこの話が壊れちゃったら大変なことになるみたいな緊張感も一時あったところなんですけれども、ここまで持ってきていただいて、本当に感謝をしているところなんですけども、青山の反対する皆さん方のホームページの内容とかを見ると、要するに一番心配なのは、その子どもの虐待だとか、DVだとかという複雑な問題に対して、行政の素人がそういうことを、要するに区で対応できるはずがないみたいな、はなから経験不足というか、知識不足というか、そういう職員が子どもたちのこういう難しい問題を対応できるわけないじゃないかみたいなような記事が書かれているんですけれども、こういうような意見については、皆さん方、どういう対応をされているのかというのを確認させていただきたいと思います。

○時田児童相談所設置準備担当課長  豊島区でも初めてつくる施設であり、やっぱり同じような意見は出されております。

それで、育成ですけれども、今まで児童相談所への都への派遣ということで、例えば平成30年度は5名の方を派遣してございます。平成31年度につきましては、これを今のところ確定している数だけでも12名を児童相談所、あるいは一時保護所等へ派遣する予定で、今、準備を進めてございます。

○木下広委員  やっぱりこういう複雑なケースについては、経験が一つ物を言うところもあると思いますので、その辺の体制もしっかりとしていただいて、私も地元に帰って、こういう将来の児童相談所と一時保護所の職員の数はこれぐらいで、今、研修をしっかりやっていますということで、お話をすると、本当に安心をされているところでございます。

いずれにしても今期、子どもの虐待に対して、また本区として、このような児童相談所の設置ということで、明確な形にされましたので、今後とも本当に将来のある子どもたちの、不幸というとおかしいんですけども、支援が必要な子どもたちのためには全力で守っていく体制をとっていただくということ、あとはまた特に区に聞きますと、やっぱり小学校、中学校、また幼稚園との連携もとりやすくなると思いますので、本当にすき間なく、こういう支援の必要な子どもたちのために努力をしていただきますことを重ねてお願いを申し上げまして、発言を終わりたいと思います。

○高田子ども家庭部長  先ほどは本当に温かい言葉をいただきまして、ありがとうございます。ちょっと補足と決意表明をさせていただきたいと思います。

先ほど児童相談所設置準備担当課長から虐待の件数等について御報告ありましたが、実は東京都児童相談センターには別に通報が来ているわけです。その件数を見ますと、虐待受理件数については平成29年度、239件のうち、実は141件が警察でございます。豊島区に対して通報があるのは、本当に先ほど児童相談所設置準備担当課長が申し上げたように、地元からの通報が多いんです。そういうことからしますと、やはり地元の子どもについては、やっぱり地元の方が、今度、豊島区に児童相談所ができれば、さらにこの東京都の分も通報が来ると思いますし、連携も図れるというふうに思っております。

先ほど警察から非常に通報が多いというのは、実は、心理的虐待が多いということでございます。というのは、夫婦間のDV、それは心理的虐待ということで数えられておりますので、その辺の夫婦げんかがありますと110番通報があって、それが全て虐待にカウントされているということで、東京都に対する通報は半分以上、6割が警察からの通報なんです。

それから、この間の児童相談所の設置に関する近隣との状況につきましては、今、委員がおっしゃったとおりでございますが、やはり私どもの説明が平成28年度、1回しかやってなかったということで、説明不足だったという反省はございます。それから、やはり近隣関係でございますので、建物の配置も今の長崎健康相談所より、かなり狭くなるところもあったというところで、そこの配慮も足りなかったという反省もございます。この間、近隣の苦情を受けまして、高野区長に4回も現場に出ていただきまして、私ども管理職の足りない部分を補っていただいて、無事円満解決できたということでございまして、その点は反省しながら、今後も地域との強力な連携で豊島区の子どもは豊島区が守るという強い決意のもと、児童相談所の設置準備を進めてまいりたいと思います。

○高野区長  今回の児童相談所、あわせて一時避難所という形で取り組むということで、長崎健康相談所は長崎保健所という長い歴史がありまして、50年以上地域の方々に非常に愛される施設というような形で、大変、近隣関係も非常にうまくいっていたわけでありますが、今回、児童相談所というのが、まだまだ未知数でありますので、いろんな不安を抱えていたと。この不安にうちのほうが十分に説明で答えられなかったというのが、そもそもの大きな原因であります。それらについて、児童相談所、一時避難所をどういう形でつくっていくかというような、我々の立場と、また近隣周辺、特にお隣の方々等々には、大変不安になり、地価が下がるんじゃないのか、迷惑施設だとか、いろんな形で、確かにいろんな勉強もなされておりますけど、相当激しい反対でありましたけど、その辺、粘り強くお話ししながら、この児童相談所等々は、絶対に現場、地域に必要だということを、本当に丁寧に御説明を申し上げ、じゃあ、ほかに持っていってくれといったって、ほかに持っていっても同じことですよね。

ですから、豊島区の中でも、やっぱりこの施設が必要であるという、そういう認識を持っていただいたことが、非常に理解をいただいた一つのきっかけになったのかなと思っておりますけど、いずれにしろ、我々が一方的にこういうものをつくるんだというような姿勢だったということは大いに反省だと思います。それは時間がかかりましたけど、御理解いただけましたので、スムーズとは言いませんけど、大変、御協力してもらいながら、これは私としては、あの施設が本当に地域に愛される、そして豊島区に必要な施設だということをみんなで理解をしていくということが、今回の児童相談所の設置に向けて、大きな大きな、私は収穫だと思っておりますので、今後はやはり内容を含めた、しっかりした周辺への対応ということになろうかと思いますが、一歩道が開けたような気がいたしますが、これもやはり地元に対するいろいろな形の思いをしっかり告げることだというような大きな教訓もいただきましたので、今後、いい施設をつくってまいりたいと思います。