平成31年予算委員会  区民・福祉・衛生費 木下議員3月 5日

がん対策-ウイッグ助成・胃がん・肺がん・動物との共生事業

【がん対策-ウイッグ助成】

○木下広委員  おはようございます。よろしくお願いいたします。

私のほうからは、私ども公明党として取り組んできましたがん対策について、概括的なところをちょっとやらせていただきたいと思います。

まず、新年度、31年度にはがん患者の医療用のウイッグだとか胸部補正用具の購入支援の事業がスタートすることとなりました。これの具体的なちょっと内容を教えていただければと思います。

○樫原地域保健課長  ウイッグ、胸部補正具ということで、今回4月から新たな事業を開始させていただきます。これにつきましては、がん、それからがんの治療のために社会復帰をする方、もしくは抗がん剤その他で若干毛が抜けてしまうとか、容姿がいろいろ、ちょっとアピアランスケアという関係で、なかなか消極的になっている方々もいらっしゃいます。そういった方々についてウイッグ、もしくは胸部補正具その他のものを1回1万円という形で支援をさせていただくということになります。ただ、何回もということにはなりませんので、基本的には1回と。ただ、部位が違えば、またウイッグと胸部補正具というのはあり得るのかなということで、また若干、そこは制度としては要綱その他を、整備の途中でございます。

○木下広委員  1万円ということで、これは例えば医療用のかつらと胸部補正と一緒にやると2万円とか、そういうことではなく、どっちかで1万円ということなんですか。

○樫原地域保健課長  今のところは、別々のものでございますので、別々に考えてございます。ただ、今現在、まだ検討中の部分もございますので、その辺につきましては、改めまして、皆さんに公表しなければいけないというふうに考えてございますんで、なるべく早く検討を済ませたいと考えてございます。

○木下広委員  これも近所の若いママさんで、子育て中のママさんからちょっと御相談があって提案をさせていただいた話なんで、物によっては通常三、四万円ぐらいで、高いものは10万円、十五、六万円とかというウイッグもあるというお話も聞いて、その方は若いものですから、本当にそういう意味ではちゃんとしたものになると、結構なお金がかかるということで、まだスタートしてないところなんですけれども、1万円といわず、ぜひ金額の増額というか、その辺も要望したいと思います。

また改めまして、先ほど高橋委員のほうからもありました女性健康センターの中に、こういうアピアランスケアのコーナーも必ず設けていただくようにお取り組みをいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

【胃がん・肺がん】

続きまして、がんについて。今年度は大きく胃がんと肺がんがばあっとふえて、劇的な、そういったことだったんですけれども、現在のがん検診の推移は、簡単に言うとどういうふうになっているのかというのをお答えいただきたいと思います。

○樫原地域保健課長  全体としましては、主に5がんの検診全体としましては、受診率18.4%というところで推移をしてございますが、これは平成29年度のものということで、30年度は、当然、まだ年度途中で出てございません。一応、23区中では全体としては7位ということで、28年度も7位でしたけれども29年度も7位をキープしているという状況で、その辺で推移はしているというところでございます。

○木下広委員  7位ということでありますけれども、やはり18.何%とかということで、まだまだやはり検診の啓蒙というか、その辺も必要になってくるかなという感じがしております。一つ踏み込めない企業の皆さん方に対するその辺も、これから、もっともっと力を入れていく必要があると思うんですけれども、その辺については、どういうお考えを持っているのかお伺いいたします。

○樫原地域保健課長  おっしゃるとおりで、いわゆる国保の対象者の方については、特定健診と一緒に御案内はできるというのもございます。それから、御家庭にいらっしゃる方も区の広報を見ていただいて、知っていただくということはありますけれども、企業の方だと昼間は働いていらっしゃって、なかなか新聞も最近はとっていないという方もいらっしゃいますし、広報もなかなか読まないという方もいらっしゃいます。そういった方については、やはり、こちらのほうから企業に出向きまして、イベントですとか、もしくは企業の健康講座その他をうちのほうで出前講座として行うというような形で、企業としても、がん検診をやっていただきたいし、がん検診がない企業の方については、区の検診をちゃんと受けていただきたいということで、周知をしているところでございます。

○木下広委員  ちょっと地道なことになると思いますけれど、見えないところがあるんで、その辺のところもしっかりと取り組んでいただければと思います。

31年度予算案では、胃がんと肺がんの検診の充実というか、その辺が掲げられていると思うんですけれども、その辺についてはどのような方向でお考えになっているのか、ちょっとお伺いいたします。

○樫原地域保健課長  確かに今年度、胃がんと肺がんの検診は非常に伸びまして、来年度につきましては、大幅に対象人員をふやすというような形を考えてございます。胃がん、肺がんともに3,000万円から4,000万円程度、新たに予算をつけさせていただきまして、対象者につきましても、それぞれかなり大幅に伸ばしてございます。そういった中で、胃がん、肺がん以外の大腸がんですとか、乳がんが、実はちょっと伸び悩んでございまして、その辺につきましては、さらに周知をしていくような形で、勧奨の対策ということで、いろいろなことを考えてございます。

○木下広委員  やはりがんにつきましては、何というか、もう広報しっ放しというか、やりっ放しというか、それが一番いけないことというか、もっともっと区民の命を考えた場合に、決着をちゃんと見ながらお勧めいただくことが必要かと思いますので、5つのがんの全ての検診についても、さらにお取り組みいただければと思います。

【動物との共生事業】

○木下広委員 あと、ちょっと違う項目で、動物との共生事業について、ちょっと伺いたいと思います。30年度については結構新たな取り組みということで医療関係者の皆さん方の御努力もいただいていると思うんですけれども、ちょっとその辺の動きを御説明いただければと思います。

○栗原生活衛生課長  30年度につきましては、東京都の補助金を活用いたしまして、広報活動についても対応しているところです。医療機関につきましては、今まで協力病院ということで15病院ほどございましたけれども、獣医師会の先生のみならず、一般の先生からも協力していただけるということで、他区の先生のほうも3つほどふえております。

○木下広委員  そういうことで、要はボランティアの皆様方との協力が欠かせないことだと思うので、そちらのほうも、いろいろな制度の違いというか、制度の変わったことだとか、そういうことがあると思うんです。とにかく御理解をいただくようにして、私どもの会派は島村議員とか、ふま議員が、一生懸命課長にいろいろと要望していると思うんですけれども、御対応をお願いしたいと思います。あとは、ワンちゃんも含め、高齢者の方がペットを飼っていて、それが入院してペットを飼えなくなったとかという、そういう現状の中で、やはりインターネットとか、そういったところで、ボランティアだとかNPOの方に連絡をとるしかないというような御相談をいただいたんです。そういう、悪くはないんですけれども、本当に物理的に飼えなくなった、そういうペットにどう対応するかというのは、行政のほうでは、特にはやっていないんですよね。ちょっとその辺。

○栗原生活衛生課長  基本的には終生飼養ということで、飼ったペットについては、最期まで面倒を見ていただくということが基本になります。ですので、ある程度、御自分の体調ですとか年齢とかも考えていただくということと、もし自分に何かあった場合にはどうしようということも、御自身だけではなくて周りの方、親戚の方とかいらっしゃるかと思いますけれども、そういったところも含めて対応していただければなというふうに思っております。

○木下広委員  ちょっと私どものほうに相談があったのが、実際、今ワンちゃんをそういうボランティアで飼えなくなった方々のものをやっていらっしゃるという方からの御要望で、一つは、やはりペットを入手するときにしっかりその辺のところを、契約と言ったらおかしいんですけれど、ちゃんと後まで、その方に意識を持っていただくような啓発というか、その辺を。最近、イギリスのそういう小動物の愛護の番組があって、イギリスなんかでは、必要な人と、必要だけれども高齢でちょっと心配な人との間を取り持つ、そういう、仲介をされるような方々の番組をやっていたそうなんですけれども、そういう全て官でやることはできないと思うので、一つは、ペットショップへの啓蒙と、あとそういう民間の皆さん方との協力体制を、いろいろな形で協力を、一つの区でできるわけではないと思いますので、東京都全体が、ちょっとその辺のそういうボランティアの皆さん方の支援と育成も含めながら、ペットショップの皆さん方とか獣医師の皆さん方とかの連携を、特に今後強めていただきたいという、そういう御要望がありましたので、その辺のところも御検討いただければということで、何らかの答弁をいただければと思います。

○栗原生活衛生課長  ペットに関しましては、いろいろな項目がございますけれども、例えば動物の取扱業につきましては、東京都の所管になりますので、ペットショップできちっと説明をするとか、そういったところは今後も強化されていくというふうなところは聞いております。

実際に飼われなくなった方からの御相談ですとか、民間への御相談もありますし、あとは、東京都動物相談センターのほうでも譲渡会等もこれから立ち上げてやっていくというようなところもありますので、そういった東京都の動きにも合わせて対応してまいりたいと思います。