2008年02月04日 岐阜県多治見市立学校視察 

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 岐阜県多治見市立の多治見中学校、滝呂小学校に視察にいきました。多治見市は人口約11万7千人、美濃焼など古くから陶器の街として有名です。市立小学校13校、中学校は8校あります。 
 
 視察目的は、豊島区内の区立小中学校の学校建て替え、大規模改修時期にきており、せっかっくやる新しい校舎つくりをどのようにしていくか?参考にするものです。環境に配慮した校舎、地域住民に開かれた学校造りなどです。最初に視察した、市立多治見中学校は全校生徒598名。平成13年に約23億の予算をかけて、竣工した校舎です。とにかく、環境に配慮した校舎で、屋上庭園・植栽帯、雨水を利用した循環施設、風力発電、太陽光発電など充実しています。 
 事前の設計検討委員会で、生徒の強い要望で、木の温もりを感じる校舎は、到る所に材木が表れており、手摺などもすべて木製です。さらに、風を取り入れる設計になっており、校舎は南北に長いかたちですが、西側のグランドからも、山の手の北側からも風を通ることによって、昨年の夏、熊谷しと同日に日本最高気温の40.7℃を記録した日にも約5℃ほど低い気温だったそうです。 
 但し、メンテナンス費用は他の学校に比べやはり高くかかってしまうそうで、屋上の木製エリアは昨年、約600万円、今年度も550万円ほどかかってしまうとのことです。 
 
 滝呂小学校は、市内の新興住宅団地内にあり、従来の校舎を移転して新たに平成18年に建てられたものです。全校生徒721名。豊島区立小学校にはない生徒数ですが、市内では4番目の生徒数だそうで、全員が徒歩通学です。円形の体育館、地域開放をはかるため、入口の色を黄色にわかりやすくして、地域ボランティアの方々が地域開放エリアの入口で毎日、当番で着かれています。校内セキュリテーも地域開放エリアと校舎側と明確にわけてあり、現在では殆んど事故もないとのことでした。 
 
 生徒が毎日をすごす校舎は廊下と多目的スペース、教室と3層にわかれおり、教室には“たこやき”という出窓があり、教室からでも先生がスペースに目を配れるようになっています。1階から3階を結ぶグランド側の階段スペースは大きく採光とれるようになっており明るく素晴らしい建物です。 
 
 多目的スペースの中ほどには、1階から2階に登れる、アスレチックなどの遊びの設備があり、子供たちでルールを決めて活用しているとのことです。 
 
 時代にあった、校舎つくりにはまず、児童生徒の声をよく聞くこと、さらに地域開放について、近隣の要望をしっかり聞くこと。その上で、環境に配慮した設備とすること。などなどです。現在、区立西池袋中学校の校舎改築について、近隣住民をいれた検討会がもたれ、何度も議論がされていますことは時宜にかなったことだと思います。さらに、今後予定されている、目白小学校、池袋第三小学校など大規模な改修にあたっては、多治見市を参考に発言していきたいと考えます。 
 
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