平成26年予算特別委員会 文化商工・教育費( 3月 6日)

富士見台小学校のインターナショナルセーフスクール挑戦

○木下広委員  どうもお疲れさまでございます。けさほどのものづくりメッセの開会式、お疲れさまでございました。もう7回を迎えるということで、区内の地場産業の振興に向けまして、また子どもたちへのものづくりの伝承といいますか、そういう意味で本当に大きな意味のある事業ということで、私どももしっかりと応援をしていきたいと思います。

 私のほうからは、数点にわたって、端的にやらせていただきたいと思います。

 まずは、インターナショナルセーフスクールが朋有小学校で認証を受けてから、今年度、また2校目の挑戦をされるということで、その辺のところから伺わせていただきたいと思います。

 朋有小学校のインターナショナルセーフスクール、本当にそういう意味では、地域の皆さん方の御協力ということがなければできない、セーフスクールの取り組みだったと思うんですけども、その辺の成果とか、また朋有小学校でのそういうインターナショナルセーフスクールの取り組みのものが、各ほかの学校にどういうふうに波及をしているかとか、その辺のところから伺わせていただければと思います。

○清野教育指導課長  ただいま御質問いただきました地域の方の御協力という面で申し上げますと、朋有小学校では保護者の皆様と協力をいたしまして、自転車安全教室、あるいは当下校時のあいさつ運動等を展開するなど、子どもたちの安全を守る体制づくりが大きく進んでおります。また、地域の皆様が腕章をつくって地域の見守り活動を行ってくださるなど、セーフコミュニティの一翼を担う活動が展開できております。また、ほかの学校への波及ということでございますけれども、自転車安全教室につきましては、授業の中で行う学校が大変ふえてまいりました。自転車安全教室につきましては小学校全校で実施をいたしております。また、日常、保健室のけがのデータ等を見える化するといった取り組みも着実にふえてきているという状況でございます。

○木下広委員  特に、朋有小学校の前の大塚台小学校でしたっけ、30人1脚で全国的にも注目を浴びて、30人1脚みたいなものをやるということは、本当に保護者の理解が得られないと、ああいうすばらしいことはできないということで、私どもも、私もPTA会長をやっているときから注目をさせていただいていて、本当に大都会でありながら、そういう下町の、何というか子どもを育てる環境という意味では、すごい地域だなというところで、今回のセーフスクールの認証の成果といいますか、そういうところも大きく、ほかの地域からも模範となるような、そういうところだと思います。

 しかしながら一方では、今までインターナショナルセーフスクールもそうですし、セーフコミュニティ自体も、スタート当初は、私どももよくわからなかったし、区民の皆さん方もおまえたち何言っているんだというような感じで、なかなかすぐには御理解できないところがあって、セーフコミュニティのほうも、一生懸命それぞれの担当の方のほうから、いろんな機会を通して一つ一つ重ねながら実現をしてきたわけですけど、特にこのインターナショナルセーフスクールというのが、地域もそうですけど、保護者の皆さん方にも御理解をいただかないといけないというところで、PTA経験者のOBの人から、当時は、2、3年前の一生懸命、まだやっている最中には、私たちが一生懸命やってきたところを、どうこううまく生かしてやっていくんだとか、結構そういう意味では、地域の先輩、要するに、PTA、OBの皆さん方にも御理解をいただくまでにちょっと時間がかかったようなところがあったと思うんですけれども、そういう意味でも本当に先駆的にやっていただいてよかったと思います。

 やっぱり今後の少子高齢化の中の、日本のそういう社会を考えた場合に、子どもを地域で育てるというのがますます必要になってくるということも思っております。先日の朋有小学校での発表会で、文部科学省のほうからコメンテーターの方いらっしゃって、震災を経験した方ということで、非常に興味深く話を伺ったんですけど、その文部科学省の先生というか、方からも、このセーフスクールについての、また今後の取り組みについてのお話があったと思うんですけども、その辺もお聞かせいただければと思います。

○清野教育指導課長  委員御指摘いただきましたとおり、先日、国の調査官の方、朋有に見えまして、国では、平成20年4月に学校安全の推進に関する計画というものを出しまして、学校の安全について総合的、効果的に推進をしていこうということで取り組みを進めております。その報告書の中でも、インターナショナルセーフスクールの取り組みに注目していくべきだという記述がございます。調査官の先生のお話では、安全に関する教育を充実させるために特別に時間をとらなければいけないのかななんて当初は思っていたんだけれども、朋有小学校ではそういう時間がなくてもこれだけできてしまっているということで、今後の国の施策を考える上でも大変参考になったというようなお話をいただいてございます。

○木下広委員  そういうことで、本当に先駆的な取り組みということで、そこの再認証のまたそういう取り組みもありますので、しっかりやっていただくということと、新たに今年度、西側地域で、富士見台小学校、たしか齋藤総務部長の出身校と思いますけど、それは横に置いといて、第六地域の富士見台小学校ということで、地域柄からすると本当に違う、朋有小学校と比べると住宅街が広がって、朋有小学校の、サンシャイン、学校近くにあったり、池袋駅が近かったりするところと違って、本当に住宅街のところで今後進めていかれるわけですけれども、もちろん、学校の先生、校長先生方も中心に、教員の先生方も一致団結してやられると思うんですけれども、この富士見台小学校の特徴といいますか、角度といいますか、その辺はどういうふうに認識をしておられるのか伺いたいと思います。

○清野教育指導課長  この富士見台小学校は、これまでホタルをビオトープに生息させるなど、都市型環境教育を推進してまいりました。その中で、地域との緊密な連携が醸成をされておりまして、地域と協働できる基盤が整ってございます。また、区民ひろば富士見台がこの5月から自主運営を始めるなど、地域コミュニティの中心である区民ひろばとの連携が大きく期待できるというふうにとらえてございます。

○木下広委員  椎名町駅も一昨年ですか、大きくさま変わりして、そのときに椎名町駅の自由通路のところに、トキワ荘関連の宣伝のそういうのもあって、トキワ荘のいろいろな事業についても、富士見台小学校の鼓笛隊の方が来て応援をしてくださったりして、本当に地域に根差した学校の取り組みをしておられますし、また富士見台のNPOの南長崎二丁目の町会長も、本当に長く豊島区のそういう地域のまちづくりに取り組んでこられた方でございますので、そういった意味では本当に期待をするところでございます。

 それで、もう1つ、地域と保護者と巻き込んで、もちろん、警察とか消防のお力もいただきながらやっていくということでなんですけども、西側でやったということは、ほかのところでもぜひやりたいとかという、そういうような声があると思うんです。だから、東やって西やったら、今度は中で手を挙げるような、そういった可能性もあるのかなって素人目には考えるんですけど、富士見台の次というのは、どういうふうにお考えになっているのか伺います。

○清野教育指導課長  委員御指摘のとおり、東部地区に朋有小学校、そして西部地区に富士見台小学校ということで、中部地区ではというお話かと存じますが、校長の中には、富士見台小学校が2校目を目指すと言った後に、ある中部地区の校長からは、3校目はぜひうちでやりますというようなお話もいただいているところでございます。まずは富士見台小学校の2校目の認証取得、それから朋有小学校の再認証取得に全力を挙げていきたいというふうに考えてございます。

○木下広委員  大いに期待をさせていただきたいと思います。