平成25年決算特別委員会 全部の補足質疑 (10月18日)
庶民文化の殿堂としての公会堂の意義を留める
○木下広委員 そういう意味で、これからもっともっと具体的になってくると思うんですけれど、スケジュール的には、今後、この新ホールに絡むスケジュール、タイムスケジュールはどうなっているんでしたっけ。
○八巻文化デザイン課長 現在、現庁舎の担当課、それから拠点まちづくり課、区民センターを所管します生活産業課と横断的な多くの部署がかかわりながら検討を進めてございます。
新ホールの基本計画を策定中です。また、区民センターの基本計画、まちづくりのビジョンという3つの計画のパブリックコメントを12月に実施する予定でございます。それに合わせて、区政連絡会の御連絡や広報としまでの周知をいたしまして、御意見をちょうだいするという形になっております。
3月をめどに、新ホールの基本計画を策定いたしまして、現庁舎地の開発事業者に掲示する募集要項に公会堂の中身、こういった中身でつくりたいということを盛り込む段取りを立てております。
また、次年度は、新ホールの形をもう少し具体的になる詳細な計画をつくる予定でございますので、その時々にまた議会への御報告をさせていただきたいと考えております。
○木下広委員 まとめますけれども、1つは、公会堂というのは、区民の本当に貴重な財産なんだというところをしっかりと押さえていただくことが1つ。
もう1つは、戦後27年ですから、戦後まだ間もないときで、たしかこの近辺に500~600席のそういう人を集めるようなところがなかったということで、東京じゅうから、また関東じゅうからいろいろこの公会堂を御利用になったということも聞いていますので、そういう思いを持っていらっしゃる皆さん方のメモリアル、何らかしらのそういうのもちゃんと形につくって、形として残していただきたいというのが1つ。
もう1つは、にぎわいの創出だとか、回遊性だとかという御説明があります。だけれど、具体性がないわけですよ。にぎわい。では、竹下通りだっけ、原宿の、ああいうのがにぎわいなのとか。多くの学生さんがいっぱいいるような、池袋駅の感じがにぎわいなのとか。だから、区民に説明するときに、その辺のにぎわいと回遊性を高めて、まちの、池袋の価値を高めるという、そういうスローガンをもっともっとわかりやすくというか、本当に豊島区全体としてこの池袋の価値を高めないと。100年先の豊島区の大きな今岐路に立っているんですという意味で区民が理解できる、そういう説明をぜひやっていただいてほしい。本当に庶民の殿堂としての公会堂が今まで営々として運営してきたことに対して、私どもも本当に感謝をしていますし、また、そこからどういう新ホールができていくかというのは、これ、スタートですので、今のいらっしゃる理事者の知恵を使って、新しい出発ができるように、区民にも納得できる説明をしていただくように切にお願いをいたしまして、20分過ぎましたね。あと半分しかなくなりましたけれど、終わります。
○高野区長 大変歴史のある、熱い思い出のある豊島公会堂に対して、前からも伺っておりますけれど、さらにきょうは強い印象を持ってお伺いをいたしました。
その中で、時習小学校の跡のところの活用について大変お怒りでありますけれど、帝京平成大学とは、学生が使わないときは優先的に区民が借りるというきちんとした取り交わしもしております。
そういう中で、確かに昨年は1回かもしれません。また、さらには、一昨年にはがん対策のコンサートもあそこで開かせていただいたり。ただ、私たちもあそこを区民が大いに利用してもらいたいという思いもありますけれど、現在の公会堂が非常に400人、500人というときは活用しやすい。区民大会はみんなあそこでやられるようで、時々帝京平成大学でいかがですかと言っても、やはりこっちは公会堂がと。冲永ホールはやっぱり1,000席というとちょっと使いにくいと。
それから、お金の問題も今言ったようにですね。ただ、区民が利用する場合は、豊島区主催だったら、10万円、本当の電気料で済ませるということにしてありますので、それらについてはもっともっと利用をと言われたんですけれど、区民に対するいろんな周知徹底は今後もしていきたいと思っております。
それから、お話の中の新ホールとして、にぎわいというのがわからない、具体性がないというお話でありますけれど、私は人が楽しみ、そして長くこのまちにいたいなとか、それから、安心・安全で、大勢の人がやっぱり集まり、活気のあるというものが私はにぎわいだと思っております。
そういう意味で、この新ホールがまさに区民のにぎわいを中心としたまちづくり、今までもサンシャイン通りは大変大勢の来街者あり、にぎわいはもちろんありますけれど、本当ににぎわいの実感がない。そういう中でやはり公会堂、新しいホールを中心にして、そのにぎわいをつくっていきたいという、そんな思いもございます。いずれにいたしましても、これからの池袋副都心を中心に、豊島区の中でも本当にいいものをつくり、そして区民にも誇りになり、さらには、今いろいろお話しした活力あるまちづくりのまずシンボルであるというか、先導役、そんな思いも込めて、新ホール、もちろん区民のホールでありますので、それらを十分踏まえて、これからもつくり上げていく努力をしていきたいと思います。
以上です。