H28年決特 全部の補足 木下 10月 7日

①消防団への施設利用-目的外使用支援

○木下広委員  私のほうからは、消防団についての支援ということで、やはり決算・予算では一度は発言をしないとということで、短くさせていただきたいと思います。

 当然のことながら、消防行政については東京都の広域行政の一環であるということも十分承知しておりますけれども、やはり首都直下型地震など想定した場合に、地域を本当によく知っている消防団員の活躍というのが大きな効力を発揮するというのが5年前の東日本大震災でも200名近い方が津波のときの水路を閉めに行ってとうとい命を落とされたり、また、この4月の熊本の地震でもマスコミで本当に今回はよく消防団員の皆さん方が自衛隊と協力しながら食料品等の救援物資の手配をされている姿などもよく拝見させていただきまして、やはりその地域に合った防災対策、また復興対策を考えた場合に消防団員の消防団に対する支援を自治体として応援いただくということをさらにお願いしたいと思いまして、発言をさせていただきます。

 東京オリンピックのとき、ちょうど五十数年前のときには約150万人いた消防団員も直近の数字ですとたしか80万を切るぐらいで、消防団員のなり手が少なくなっているという現状も報道もされておりました。また、私ども現場で消防団活動していますと、消防団員の高齢化がやはり進んでおりまして、災害時に本当は助けに行かないといけないんだけれども、自分のほうが助けられるような消防団員が散見されるようになってきたというような厳しい現状もあって、新しい若い消防団員の活躍、また、小・中学生についての意識の啓発についてもお願いをしたいと思います。25年、26年の決算・予算でも確認をさせていただきましたけれども、区内の池袋消防団、そして豊島消防団、それぞれの活動の拠点である分団本部の広さ、設備等について、資料もいただいておりますけれども、一言で概要をお答えいただきたいと思います。

○樫原防災危機管理課長  御質問にありました消防団の分団施設でございますけれども、通常これは倉庫と分団の本部に分かれてございます。基本的には東京消防庁が整備をすると。もしくは区のほうで用意をするという形で設置をされるわけでございますけれども、豊島消防団につきましては、これは全団、既に倉庫も含めまして分団本部は完備してございます。ですからこちらのほうは変わりございません。池袋消防団のほうなんでございますけれども、こちらのほうはやはりちょっと以前から分団の本部施設なかなかないというところで、なおかつ倉庫についてもかなり手狭だというところで、以前から確保のために区のほうも、消防庁のほうも動いてございますけれども、なかなか現状としては変わらない状況でございまして、今、第1、第2、それから第6分団につきましては本部施設ございますけれども、それ以外の3、4、5分団については本部施設がない状況が続いてございます。

○木下広委員  豊島消防団のエリアは、やはり東京都の建物、都営住宅だとかがあって、こういう消防団関係の施設設置がスムーズにいっているのではないかということは予想されますけれども、西口というか、池袋消防団の拠点についてもやはり毎回お話をさせていただいていますけれども、消防団は雪が降ると消火栓の雪かきなんかやるんですね。道路上に黄色いペイントしたマンホール、これが火災のときの水利になるもんですから、雪でそれが消えてしまうと、もしそこで火事があった場合に消防隊が消火栓の場所がわからなくて鎮火がおくれるということで、雪があれば雪かきをします。あとは台風です。2年前の決算委員会で僕は大騒ぎしたときは、本当に決算委員会やっている最中に台風が来やがって、決算委員会の何か審議の日も分団倉庫で分団本部のほうで待機をして、僕だけ早目に帰ってきて決算委員会に出たんですけれども、そのときにうちの分団は狭くて、隣に文化創造館があって、そこの場所を貸してよと最初言ったんだけれども、なかなかうまく事務的にスムーズに行けなかったもんですから、僕がぶち切れて、ちょっと支援してくれてもいいんではないのという話をしたら、早速議会が終わったら水島副区長のほうから、豊島区で最初の目的外利用ということで、協定書を消防団員と結んでいただいて、災害があったときはそこを休憩所だとか、トイレの活用をできるような、そういう御協力をいただきまして感謝を申し上げます。

 このような豊島区の施設をほかの団体に目的外で貸すという作業については、やはりこういう協定書というような形でやるような、今後もそういう方向になるんでしょうか。本当に私どもは感謝の意味でちょっと確認をさせていただいているんですけれども、お答えいただければと思います。

○樫原防災危機管理課長  おっしゃるとおり、特に台風とか、雨風をよけなきゃいけないときにずぶぬれになるわけにいきませんので、なおかつ小さい倉庫の中のものを出して、かわりにそこで雨露しのぐというのもこれもおかしなものでございまして、区民のために皆さん待機していただいているわけでございますので、基本的には区の施設もし使えるのであれば恒常的に使えるような形で、こちらのほうで何か組織的に人がかわってもそれは継続して使えるようにというふうに考えますと、やはり協定というような形で文書に残すというのが望ましいというふうに考えてございます。