平成30年決算特別委員会 議会・総務費自由質疑 10月12日
議会として行政視察
○木下広委員 28年度の決算で発言をしてから、29年度の予算はそちらのほうにいたものですから、久しぶりの登場ということで、ぱっと見渡すと、やっぱり大きく違うのは、水島大先輩がいなくなって、今回は齊藤副区長が筆頭で、副区長の体制で、それで宿本さんという方も、呉さんにかわられてスタートする、初めてのフリートーキングの決算委員会ということで、非常に期待をさせていただきたいと思います。
10分ということでございますので、私のほうからは理事者の皆さん方にどうのこうのじゃなくて、ちょっと議会の、議会としての問題提起で、いつも行政視察の提起をさせていただいております。当該年度、29年度、本区でも委員会としての行政視察は行ったと思うんですけども、予算の実績と、その成果等について、どう認識をされているのか、事務局のほうにお願いしたいと思います。
○渡辺議会総務課長 29年度の委員会視察でございます。予算額は、事業的には費用弁償関係経費の中に含まれておりますけれども、この委員会視察に関しましては、予算額が108万円でございました。それに対しまして、執行額が委員会視察に限りますと41万958円という執行額でございました。
○木下広委員 成果については、本会議場で資料として残しているので、毎回ちゃんとした視点の中でやられているということで、そもそも本区以外の区では、常任委員会、特別委員会、大体常任委員会だと2泊3日だとか、特別委員会だと1泊2日だとかというような形で、管外の視察が行われて、議員の知見を高めるということがやられていると思うんですけども、その辺のところをざっくりとした、他区の視察の状況をちょっと答弁いただけますか。
○渡辺議会総務課長 29年度の実績でございますけれども、23区中、管外視察を行っていない区議会が2区議会ございます。本区議会を含めまして、残りの21区議会が委員会視察、管外視察を行っているという状況でございます。
委員御指摘のように、本区議会の場合は、現在のところ、特別委員会の視察のみということでございますけれども、他区議会に関しましては、もうほとんどの区議会が常任委員会の視察を行っておりまして、御指摘のように2泊3日で視察を行っている区議会も多数ございます。
○木下広委員 それで、うちが本区でその管外視察、行政視察に行かないということになったのは、20年前にちょっと事故があって後、議論があって、そのときに、いわゆる行政視察のあり方についての、行政視察についてはこうこう、こういう取り決めでやっていこうだとか、そういうような取り決め、また予算のその考え方等もあったと思うんですけども、その辺のところは議会事務局としてはどう認識をされているのか、ちょっと御答弁いただけますか。
○渡辺議会総務課長 私が着任するはるか以前のことでございますけれども、そのような事案があったということは承知しております。その当時は、平成7年度、8年度当時は、委員会視察の予算額が900万円に近いような予算額がございました。その後、委員会視察が行われなくなりましてから600万円、その後、480万円、それから200万円台になりまして、そして現在の108万円というような金額になっております。
ただ、その事案があった後の委員会視察に何を行わないこととするべきだというような、特に取り決めがあるわけではございません。
○木下広委員 そういう意味では、もうこの数年間は特に防災・震災特別委員会で管外に行って、これはもう各、全会派が一致して行かれているという実績もあります。やはり僕も、議会についての定義ということで、豊島区の自治の推進に関する基本条例の中に、区議会の設置と、区議会の役割とか、議会運営とか、さまざまな規定がある中で、議論の活発化及び能力の向上というところで、第3条、4条のほうでは、やっぱり社会情勢であるとか、政策情報等に関する認識を深めるために研さんをしていかなければならないというような文言もあります。
当然のことながら、政務活動費で他自治体に視察に行って、私どもも勉強をして知見を深めるということは、常にやっておりますけれども、やはり僕が言いたいのは、こういう自治基本条例の中にも明確に議会として、やっぱり責任を持って知見を深めていく、勉強していくという、議会の責任で勉強をしていかなくてはいけないということがあると思うんです。ですので、そのようなことができるように、結局この10何年間は全然やってきてない、一部はやってきたところはあるんですけども、基本的には、もう体制は整っているということでございますので、あとはこっちサイドのバッジサイドでどう議論を深めていくか、どう認識をしながら取り組んでいくかという議論になると思いますので、私どもとしても、またそのような議会として責任を持って勉強していくという姿勢を進めていくというような発言といいますか、そういう認識を持っていただきたいと思います。
はっきり言うと、委員会で視察に行くか、行かないかというのは、委員会の独自性ということでございますんで、委員長さんのもとで議論をして決めればいいということでございますので、本当にそういう意味ではこちら側の意識をどう議論をするかということでございますので、また、そういう、かといって毎年の年度の予算については、ちゃんと計上していただかないと、行くといったときになかったら大変なことになっちゃうものですから、議会事務局としては、準備は整えていただきながら、若い方が当選してくると、やっぱりそういう方々にも、そういう意味で、本当に議会として、それぞれの常任委員会で責任を持って、そういう政策についての勉強をしていくというのは、本当に大事なことだと思いますので、私どもとしても、今後、またいろいろなところで提案をして、推進をしていくということを申し上げまして、発言とさせていただきます。
以上です。
○齊藤副区長 先ほどは私、そして呉副区長に御期待を寄せていただきまして、本当にありがとうございます。私ども、本当に高野区長を支えるために日々、努力はしておるんですけども、まだまだ至らない部分が多々あると思います。
ただ、この組織の運営という面と、それから議会との関係ですね、これについては、本当にしっかりやっていかなきゃいけないと思っていますけども、ただただ、その年が若いがゆえに、新しいことをついつい前ばかり見て、後ろを見てないんじゃないかと、ちょっと思うときもございます。したがいまして、でも、よく言われることではありますけども、温故知新ですね、やっぱり諸先輩方の大きな背中を見て、私も豊島区に33年奉職してまいりましたけれども、そういった皆様の諸先輩方のなされてきたことを一つ一つ、やはり心に刻んでいかなきゃいけないなというふうに、それをすることが組織の円滑な運営、議会との円滑な関係を築くことになるかなというふうに日々、肝に銘じまして、今回の決算委員会についても2人でしっかりと務めて、高野区長をバックアップしたいというふうに思っているところでございます。ひとつ今後ともよろしくお願いいたします。