平成31年予算委員会文化商工・子ども・教育費 木下議員( 3月 8日)

マンガ・アニメミュージアム・トキワ荘事業

○木下広委員  私のほうから、もうちょっと東アジア文化都市の一つの柱といいますか、マンガ・アニメの関係で確認をさせていただければと思います。

ミュージアムの整備、工事が始まりまして、何か地元の業者さんで決まって、もう本当に周りの人たち安心しているところでございますけども、けど、さまざまな課題もちょっとあるものですから、一つは、子どもたちが遊ぶ場所がそれだけ狭くなっちゃうということで、その代替のスペースについては、今後どういう予定をされているのか、ちょっと伺いたいと思います。

○小椋マンガ・アニメ活用担当課長  公園の一部の部分が、今、ミュージアムの工事が始まったということで使えなくなっておりまして、本当に地域の皆様には御不便な思いをしていただいているということで、十分認識をしております。

当面はですけれども、現在コインパーキングがある部分を、4月から区のほうで所有者の方から貸していただくということになっておりますので、その部分のスペースを地域の皆様のほうにもお使いいただけるような形で、5月には、仮の整備ということにはなりますけれども、そういった形で当面は使っていただきたいというふうに考えております。

また、最終的には、その部分、ミュージアムの駐車場のスペース、また入り口というんでしょうか、アプローチとしての活用を考えておりますので、最終的には公園の面積が減ずる部分の代替地として、活用できる部分も、引き続き権利者の方と調整を進めているといった状況でございます。

○木下広委員  よろしくお願いします。やはり地元の方からすると、子どもたちのスペース、また高齢者の皆さん方のスペースがなくなるというのは、やはり心配されているところもありますので、その辺はよろしくお願いしたいと思います。

あと、今まではトキワ荘のお休み処とマンガランドがあって、南長崎花咲公園にトキワ荘のヒーローたちのそのモニュメントがあったということ。トキワ荘のお休み処とマンガランド、その辺についての取り組みについてはどういうお考えを持っていらっしゃるのか確認しておきたいと思います。

○小椋マンガ・アニメ活用担当課長  ミュージアムの整備にあわせまして、お休み処のほうの機能、今、お休み処の運営スタッフの方の事務所的な扱い、また、としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会の事務所としてお使いいただいているマンガステーションというようなところもございますけれども、やはりミュージアム本体が、もともとそのトキワ荘の大きさと同じというようなことで、余り規模として大きくはないというようなこと。また、南長崎地域一帯を回遊していただくような、そういった仕組みをつくっていく必要があるというようなことから、それぞれお休み処の機能につきましても見直し等をした上で、ミュージアムのほうで、漫画本を読んでいただくですとか、ちょっとそういったことの機能の再構築をした上で、どういった位置づけをするかということを考えていきたいと思っております。

○木下広委員  あと、やっぱり旧ニコニコ商店街ですね。もう本当にシャッターがおりていて、毛糸屋さんも間もなく縮小するというようなことで、本当に地域の皆さん方からすると、トキワ荘のそのミュージアムができるのはうれしいけども、そういう箱物をつくっただけでは、やっぱり価値は半分じゃないか。やっぱりまちの活性化というか、その地元の皆さん方、地元の活性化について、やっぱり、もちろん行政も考えていただきたいんですけど、地域の皆さん方と一緒に考えて、新しいまちづくりを進めていくということが、本当に大事になってくると思います。本当にお店がどんどんなくなっていくという現状、皆さん方十分御承知と思いますけども、この辺のそのまちの活性化ということについては、今後どういう角度で取り組んでいかれるのか、御答弁願いたいと思います。

○小椋マンガ・アニメ活用担当課長  やはり委員がおっしゃるとおりでして、そのミュージアムができても、本当にそこにいらっしゃるだけというようなことで終わっては、地域全体の活性化、本当にこれまで地域の皆さんで漫画によるまちづくりというようなことでプロジェクトのほうもつくって取り組んでいただいておりますので、今後は、運営の検討会議の中に地域部会というようなものも設けまして、トキワ荘の全体会議のほうで、ぜひこういった会議にも地域の皆様も参加して、一緒にまちづくりを考えていきたいというようなお話も聞いておりますので、本当に地域の皆様と一緒に取り組んでいきたいと思っております。 ぜひお願いしたいと思います。

区に関わりのある作家の連携

○木下広委員 それで、あと、2月の東アジアのキックオフのイベントのときにも、豊島区に住んでいる「Dr.コトー」の先生。岐阜出身で、中日ドラゴンズのファン、僕、一緒なんですけど、山田貴敏先生ですね。あの方は岐阜出身で、今豊島区に住んで売れたという、そういう方。僕、南長崎三丁目に、もう30年前に住んでいて、今は違うところに住んでいるんですけど、ベルリン国際映画祭の正式なオファーが来て、上映をした舛成孝二さんという、そういう方がいらっしゃるそうなんです。僕も、全然知らなかったんですけども、そういう、昔、南長崎とか豊島区に住んでいて、今、結構売れているというような方も中にはいらっしゃると思うので、東アジア文化都市は、もう今年ですけども、将来にわたってマンガミュージアムの事業もやるわけですので、そういう方々との交流というか、そういう方々の活用もぜひお考えをいただきたいという、そういう地元の皆さん方の声がありましたので、何か、「宇宙ショーへようこそ」という、そういうこのアニメが文化庁のメディア芸術祭で、アニメーション部門で優秀賞を得て、何かそのベルリン国際映画祭でやられたということなものですから、僕ももちろん会ったことないんですけども、一緒に机を並べて南長崎で仕事をやっていた方から聞いたものですから、時々その方はもうやりとりをしているということなんで、そういうような方々なんかもちょっと巻き込みながら、やっていただくとうれしいかなということで。

あと、地元の文化ということで、長崎獅子舞についても、決算時、ちょっと確認をさせていただきました。今回補助金が計上されて、意識を持っていただいていることも、本当にうれしく思います。今後もそういう地元の皆さん方が営々として築かれてきた、そういったものについても、長崎獅子舞、またアトリエ村等もそうですけども、またできるところでしっかりバックアップをしていただくことをお願いして、終わりたいと思います。

○齋藤文化商工部長  マンガ・アニメの関係で申し上げさせてもらいます。今いただいた、地域の方と一緒にといいましょうか、今いる方と、前からの方というのは、本当に大切だと思いますし、マンガ・アニメ資料館、南長崎地域全体でやっていくものですので、過去も未来も今もつないでやっていきたいと思っています。 以上でございます。