
9/3公明会派視察として青森県八戸市に?広告パートーナーシップと?循環型エネルギー実験事業について八戸市役所を訪れました。八戸市は人口25万人、我が豊島区と粗同規模の都市。太平洋岸式気候はヤマセの影響を受け、夏は涼しく、冬は降雪量が少なく、日照時間が長い特徴があります。平成17年に合併した南郷村は『ジャズとそばのまち』として有名です。ちなみに青森から岩手にかけて一戸から九戸の-「戸」がつく地名がありますがこれは、律令制度時代の糠部郡と呼ばれた地域で、大和朝廷の蝦夷地攻撃の拠点と考えられているそうです。
八戸市広告パトナー制度については、行政改革推進課松橋さん、榊さんから説明を受けました。市ホームページ、市広報誌への優良広告を事務作業を整理し広告掲載事業者をあらかじめ登録する制度です。申請は随時受け付け、資格を審査後、広告パートナーとして登録します。登録は無料です。やはりインターネットのバナー広告の申し入れが多く、なかなか順番が回ってこない現状があります。昨年度は年間200万円の収入が見込まれ、今後、広告媒体を更にふやす検討を進めています。興味深かったのは、新しく市内に移転された方に、公共施設の「ウエルカムチケット」を発行しその専用封筒に広告を掲載されているところです。
「八戸市 水の流れを電気で返すプロジェクト」の視察では、市新エネルギー実証研究推進室の奥寺室長から説明をうけた後、東部終末処理場を見学しました。
同事業は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の委託事業「新エネルギー等地域集中実証研究」を、(株)三菱総合研究所、三菱電機(株)、八戸市の三者で実施しており、『下水となって処理場に流れ着いた水の流れを束ねて、電気に変えて、最終的に上水道関連施設へ返す』ことから、命名されました。
全国で試行的に行われている、太陽光・風力といった自然エネルギーは発電量が一定しないことで商用電力系統に影響を与える可能性があるため、本格的な導入が図れずにいます。
この研究では、自然エネルギーとその他の新エネルギーを組み合わせ、さらにこれを制御するシステムをつくることにより、電力・熱供給を行うと同時に、商用電力系統に極力影響を与えず、「新エネルギーによる分散型エネルギー供給システム」を構築し、供給電力等の品質、コスト、その他のデータ収集・分析を行います。5年間を期間として、約30億の予算を投入しています。
理想的な新エネルギーへの取り組みではあるものの、実現性を考えると、民間・国等の支援がどこまで可能なのか?大きな課題はあるようです。地球環境への取り組みは官・民・国民が協働して考え行動していく必要があります。
