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平成18年 予算特別委員会・補足質疑

2006年3月 7日

安心安全対策とAEDの有効活用

木下広委員

私の方からは、安心・安全のまちということで、応急救護の関係で確認及び質問をさせていただきたいと思います。 一昨日の日曜日に、消防団で、池袋消防署において救急救命の講習を一日受けてまいりまして、そこではAEDの講習も必ずセットになってやっていくということで、ちょっとそこで出たご意見だとか、そういうのを質問させていただきたいのですが、本区においては、公共の区有施設については、17年度内ですべてやるということでしたけれども、その辺を確認の意味でお答えいただけますか。

常松危機管理担当課長

AEDにつきましては、今、委員のご指摘のように、平成17年度中に都からの補助を受けまして、現在2施設に入ってございます。本庁舎と東口の観光情報センター、それに加えまして82カ所に設置予定で、それが入りますと概ねの施設については、AEDの設置が複合施設等もございますので、できていくのかなと。ただ、どうしてもまだ予算の制約などもございましたので、全部が全部というようなところではございませんけれども、概ね入るのかなと考えてございます。

木下広委員

先程のご答弁の中では、東京都からも予算が来たりして、また本体価格、機器の価格が大分数年でドラマティックに、当初2年ぐらい前は30万円ぐらいしたものが、今は10万円切ったか、それぐらいの価格になるんですかね。その辺の世間の動向については、どういう捉え方をされているのかお答え願います。

常松危機管理担当課長

今ご指摘のとおり、この2、3年でAEDの価格というのは非常に劇的に安価のものが出てございます。一般的な、今まで使われていたようなもののほかに、ホームAEDのようなご自宅で心臓疾患に対応していただくような、廉価版というか、バッテリーの部分が使い捨てみたいなところなんですけれども、一度使ったら。そういうものも出てきておりまして、今ご指摘のような10万円台、本当にスケールメリットなどもありますので、区の価格が一般のご家庭で買っていただける価格ということになるかどうかちょっとわかりませんけれども、非常に安くなってございまして、今回の導入に当たりまして、3社程メーカーがあるわけでございますけれども、いろいろな代理店から意見を伺いながら選定してまいったということでございます。

木下広委員

それで、客観的に考えて、そういうとにかくそれを使えば心臓の除細動をやっている方についてはものすごく効果的に心臓がまた復活できる、救急ができるということで、ただし、それを使うに当たっては、やはりその前にその心肺蘇生だとか、そういうような講義を受けて、しっかりよく認識をしていないと使えないという、いくら法が変わったとしても、それは最低限あるということなんですよね。例えば、豊島区の職員の中でそのAEDを使える方というか、講習を受けているのは何人ぐらいいらっしゃるかというのは、そちらの方では掌握されているのかしら。

常松危機管理担当課長

AEDの導入に着手いたしましたのは、平成17年度でございますので、それまでの救急救命の講習自体はやってきたところでございますが、AEDをカリキュラムに折り込みましたのは今年度からでございます。今年度、これまで60名程の受講をさせておりまして、また、今後年度内に2回程講習を予定してございます。また、平成18年度以降につきましても、講習を続けていくということで、順次職員の習熟を図ってまいりたいと考えてございます。

木下広委員

まさに本当にそのとおりで、幾らいい機械があったとしても、AEDがあるよと言ったとしても、使える人がいなかったら本当に話にならないわけで、それはその日曜日の講習会でもうちの区議会でも、2年前の小峰議長のときに区議会の初級講習をやったんですけれども、そのときに教えてくださった先生の、斉藤係長さんというのがまたやってくださったのですけれども。その方が言うには、ラスベガスなんかは一つの、私は行ったことがないのでよくわからないのですけれども、遊ぶ場所というか、そこごとにAEDを置いているという、そういう認識で世間が動いているというような例も聞かれまして、最近でも、池袋の西口の方でAEDで50歳過ぎの方が助かって、本当にそれまでは心肺蘇生しかできなかったんでけれども、それをやることによって、車の中で蘇生して、半日後にはもう退院したというような例もあるということで、非常に有効な器械だというのは、これからどんどんあれだと思うのですけれども、そこで大事なのは、あとは区有施設の中に、ここにAEDがありますよという、そういう表示というのは何か努力されているのでしたか。

常松危機管理担当課長

今、委員のご指摘のとおり、せっかく導入をいたしましても、そこにあることがなかなかご理解いただけないと使っていただけないということでございますので、今回の導入に当たりましては、キャビネットというかラックですね、置く器具につきましても、AEDのデザインの表示のあるような形で、なるべく目につくようなところにつけてもらいたいというふうに申してございます。ただ、児童の施設につきましては、なかなか難しいところもございまして、例えば児童館のようなところについては、一部職員の事務スペースに器械自体は置きますけれども、例えば表示はその外側に出すとか、そういう工夫をしてまいりたいと考えてございます。

木下広委員

ぜひ、器械があったとしても、周りの人たちが知らなかったら、またそこの施設を使う人が、利用者が知らなかったら話にならない話で、その辺の表示方法をやってもらうということと、もう一つは、要するに区以外の公共施設、例えば都立高校だとか、私立の高校・中学だとか、そこも多分配備はされていると思うのですけれども、その辺の候補というか、周知の方法ですね。これについては、やっぱり一番区民の生活に近いのは、やはり区の行政ということになると思いますので、そのときにおっしゃっていたのは、警察の交番は消防庁と警察庁と仲が悪いみたいで、警察は全然乗ってこないんですってね。交番に置いてくださいと言っても、こういうこと言っていいのかな、そういうことらしいんです。
それはちょっと特殊な事情で、警視庁と消防庁の話なので、警察は放っておいて、都立高校とか私立中学とか高校とか、後は病院ですよね。病院だとかそういうところにそういうのが置いてあるというのを、あらゆる機会を通じて啓蒙していくということは、その辺の全体のAEDを置いてあるところの情報のコーディネートというのは、やはり基本的にはこっちの方になってくると思うので、その辺のことについては何かお考えになっているところはありますか。始まったばかりなのであれなんでしょうけど。

常松危機管理担当課長

今ご指摘のように、商業施設などでも順次導入が始まっていると聞いてございます。また、先日伺いましたところでは、JRなどでも導入に向けてご検討が進んでいるということでございますので、本当に私自身がようやく緒についたばかりでございますので、そういったところにつきましても今後検討してまいりまして、区民の皆様にAEDの有用性も含めて啓発を続けてまいりたいと考えてございます。

木下広委員

要するに決して安いものではないので、100円、200円の器械ではないので、安くなったといっても数万円するものなので、講習を受けて消防団の皆さんが言うには、幾ら数が増えたといっても、要するに税金で基本的には使われている話なので、有効的な活用の方法については、やはり行政の方でいろいろ考えて、情報提供からまた使える方の育成から、そういう優位性を区民に、知らない方に知らせるとかという意味もしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上で終わります。