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平成18年 予算特別委員会

2006年3月 6日

コミュニティバス早期実現と有効活用

木下広委員

ご配慮、ありがとうございます。私の方からは短く、ちょっと抽象的にあれなんですが、高齢者の方の社会参加を進めていく上での足の確保という件で、ちょっとご相談というか、確認をさせていただきたいと思います。
40代、50代、60代の元気な方については、自転車で役所に来たり、区民事務所へ行ったりはできるんですけれども、やはり高齢化になると、なかなかそういう、いろいろなところに出て行くということが厳しいと。だから、逆の面では、高齢者の様々な面倒を、できるだけ地元で見るということで地域包括支援センターだとか、より近くで介護予防だとか事業を進めていくという面は、これはもうしっかりやっていただきたいし、しっかりやっていただいていると思うんですけれども、それ以上に、元気な高齢者といいますか、そういう方々が、例えば、スポーツセンターに足のリハビリを兼ねて行きたいといった場合には、上池袋だとか、この辺の東池袋四丁目の人なんかは、歩いてすぐ行けるわけですよね。片や、私どものように、長崎からこっちの方へ来ると、JRは越えないとはいけないわ、明治通りは越えないといけないわという、やはり地域的なハンディがありまして、そういう意味では、私どもが提案していました地域コミュニティバスといいますか、小さい車で身軽に高齢者だとかその他の方々を区有施設に回して、ご利用していただくということはお考えになったことがあるのかどうなのか。僕たちは言っていますから、研究してもらわないと困るんですけれども、これはどこに当たるんですかね、そういうのは。

齊藤企画課長

コミュニティバスにつきましては、随分前からたびたび議会からもご指摘を受けておるところでございまして、豊島区の場合には、高齢者や障害者の方からもそういったご要望あるんです。他区も、最近、コミュニティバスを次々に導入しておりまして、豊島区についても、以前はやはり交通利便性がかなり高いということや財政の問題もあったんですけれども、導入は難しいと考えておりました。最近、本当に他区が次々に導入しておりまして、そういった状況を見ると、やはり今後高齢社会に向けて、どれだけの区が負担をするか。どこの区もやはり赤字は赤字なんですね。大体1路線当たり1,500万から2,000万円、年間赤字だと聞いております。ただ、バスの運行について、もう一度検討すべきときにきているかなと思っております。ですから、今年度は、そういった視点から、他区の状況をよく調べまして、豊島区について、どこにどういう利用者がいらっしゃって、どうすれば余り赤字を出さずにできるかといったことも、少し検討する必要があるかなと理解をしております。

木下広委員

足立区は、あそこも交通の便が全然悪いところなので、東武バスや国際興業バスなど5社のバス事業者と提携、折衝しながら、6つぐらいのルートをつくって、区外ですけれど、八潮駅から北千住駅、舎人駅から竹の塚駅とかという様々なバリエーションを考えて、区民の利便性に行使しているという話を聞きました。うちなんかは13平方キロメートルの小さい区なんですけれども、住んでいらっしゃる高齢者の数はやはり多いことは多いので、もう1つよく言われるのは、東池袋四丁目に交流施設ができて、図書館なんかもIT図書館だという売りで、これから皆さんがばっと宣伝をやっていくんでしょうけれども、やはり遠い地域の方と近い地域の方からしたら、近い地域の方はすぐ歩いて行けるんでしょうけども、同じ区の施設でありながら、やはり遠い方はなかなか行くのにしんどいという意味では、何らかのそういうのを考えてやっていただきたいと思うんです。
もう1つは、あとは西側のいろいろな文化・芸術の催しなんかも、これもすぐやりますから、それに間に合わせるというのはちょっと大変だとは思うんですけれども、モンパルナスのそういうのも足があれば行けるという方がやっぱりいると思うんです。好きな人はお金をかけてタクシー乗ったり、電車乗ったり来るとは思うんですけれども、そういう本区の文化・芸術とか、そういった新しい政策を考えていく上でも、多くの区民の皆さんにいろいろな情報を共有して、豊かな高齢時代をという意味では、非常にこれから大事になってくると思いますので、ぜひ、しっかり検討していただきまして、足立に比べれば、豊島区の場合は道が狭いんですよね。足立区は広い道ばっかりで、ちょっと車が待機していても、全然平気だというのがあるんですけれど、例えば椎名町駅から西部区民事務所へコミュニティバスを走らせるとすると、どこで待機しているんだといったら、待機する場所ないですものね。そういった難しいところはあるとは思うんですけれども、行政としても、そういう足の確保というのを考えていただいて、試行でも結構ですので、何らかのそういうのをやっていただくと、非常にありがたいと思いますので、その点お願いして、終わります。