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平成24年予算委員会 3月8日 文化商工・教育費

中学生学力向上チューター事業・電子黒板などICT教育の充実

○木下広委員  私からは、短く2点。1つは、先ほどほかの委員も触れられましたチューター事業、中学生の。チューターというのはどういう意味なのですか。飲み物のような気がして。済みません。

○山本教育指導課長  わかりにくい名称で申しわけございません。いろいろ考えまして、子どもたちにとってちょっと年上のお兄さん、お姉さんというイメージだったのですけれども、日本語で訳すときには助教という訳し方をします。

○木下広委員  助教。

○山本教育指導課長  助教です。いわゆる教授補みたいな形でございます。指導をする際のいわゆる助言というか、補助的な役割という意味合いで、今回チューターということで採用させていただきました。

○木下広委員  これはとしま土曜アカデミーという事業を今までやってきて、それが結構各学校の現場でいろいろな知恵を使って何々アカデミーだとかということで一生懸命頑張って現場の先生方がやっていただいた上で、発展的にチューター事業ということでやられたと思うのですけれども、その辺の経緯というのはどういうものがあったのか、確認のために。

○山本教育指導課長  平成22年度までとしま土曜アカデミーということで、時期としては1月から2月でございますので今の時期から少し前ということになりますけれども、土曜日を活用して6回ほど、教育センターを会場に全中学校から希望者を募りまして、いわゆる学力をもっと伸ばしたい、あるいは進学・進級に不安を抱いている等々を対象に公募をいたしまして、その生徒を対象に指導を行ってきたのがこれまでの経緯でございます。

ただ、この事業につきましては一応時限的に終了ということと、それから、としま土曜公開授業ということで、小・中学校全校において23年度から毎月、基本的に1回、土曜日に授業を行うということで、新しい学習指導要領への対応等も行ってきた経緯がございましたので、一応役割としては終了ということにさせていただきました。

あわせて、としま土曜アカデミーも好評ではあったのですけれども、参加者が平均的に70名から80名、それから、どうしても教育センターに集まっての講座ということでございますので、学校によっては偏りが出てしまっていたということが経緯としてございます。生徒のことを一番よく知っているのは当該校の教師でございますので、これまでにも同時並行的に補習は行ってきたところでございますが、生徒たちのことをよく知る、各学校で現在も夏休み等に補習は行っていますけれども、これをさらにパワーアップしていただきたい、できれば日常的に必要であれば補習という手段を打っていただきたい、あわせて、としま土曜公開授業という23年度かなり成果を上げている部分がございますので、活用できるのであるならば放課後等も活用していただきたいということで、できるだけ各学校のニーズに合わせて、活用しやすい事業の設計をしたところでございます。

○木下広委員  うちの根岸議員もさまざまなところで学力の向上ということでいろいろ提案をして、本区の中学生のますますのそういう学力の向上に向けまして秋田県の能代市と連携するというので、期待をさせていただきたいと思います。

あと一つ、ICTを使った教育環境ということで、僕が当選した平成7年のときには信じられないようなすごい環境になって、本区の一つの売りというか、特徴としては、結構ICTの環境整備が「日経パソコン」で東京1位になったとかという、いわゆるインフラ整備がしっかり整ったということで、そういう意味では一つの特徴としてこれをやっていく必要があるとは思うのですが、特に24年度については、電子黒板等のICT関係の拡充についてはどういう計画でやられるのか、確認させていただきたいと思います。

○井上学校運営課長  24年度につきましては、まず電子黒板につきましては今既存の大型テレビが各校配置されてございますけれども、そちらに電子黒板の機能を設置できるパネルというのがございます。そちらを中学校につきまして10台設置しまして、電子黒板化を図ります。

もう1点は、小学校に実物投影機というものを45台追加で導入いたしました。この実物投影機というものは、いわゆるノートですとか教科書などを拡大して映す、それを大型テレビに映し出すということで、例えば子どもたちでノートのとり方を見る場合に、小さいノートにみんなが集まって見るというのは非常に難しいところですけれども、実物投影機を通しますと大型テレビで見ることができると。そういった機能があるもので、非常に小学校で利用されているものでございます。

あともう1点は、ホームページの作成支援ソフトを導入するのがございます。こちらは、今、なかなか使いづらいソフトが入っているという点もございますので、主に幼稚園とか小学校にこのソフトを導入したいと考えてございます。

またもう1点は、ICTの支援員の配置でございます。こちらは、ICTの活用などについていろいろと援助をしていくものでございます。

以上でございます。

○木下広委員  そういうことで、例えば電子黒板については小規模校に拡充して特色を生かすという取り組みもやっていただいておりますけれども、多いところと少ないところと、少ないところはやはり学校に1台しかないという現状もありまして、要は本当に現場の使い方だと思うのです。いい道具があったとしても、本当にそれを有効に子どもたちのために使っていくツールとして取り組むという意味では、ICTの支援員について、国の補助金で24年度まであるということなのですけれども、やはり今後に向けまして、その辺の支援という意味についてはどうお考えになっているのか、もう一度お願いします。

○井上学校運営課長  ICT支援員につきましては、機器の活用についてのほかに、教材の作成ですとか、またホームページの作成などについても非常に支援を受けているところでございまして、これによって各校がICTについて習熟度を高めていくというのが目的でございます。かなり習熟度が高まっているところもございますけれども、まだ至っていないというところもあるかと思いますので、そういう点はこれから調査しまして、25年度以降につきましても、どのように配置していくか検討を進めていきたいと思っております。

○三田教育長  配置の考え方なのですけれども、電子黒板については実証をいろいろしていきながら、足りないところは中学校に各階で使えるように、1階、2階、3階で横の移動でできるようにということで考えています。

それから、先ほど電子黒板については、小学校はできるだけ実物を使った提示用で活用しようと。

それから、今のICT支援員について、ではずっとこれからやるのかということになると、そこは大いに今年度予算化のために議論しまして、やはり今はまだ合いの手が必要だということでございまして、それを研修も含めて、授業でどう活用するのがより有効に活用できるかということを徹底していただいて、いずれ学校の先生方が自力でできるような方向性を担保してまいりたいと考えてございます。

○木下広委員  そういう意味では、本当に現場の先生方は力をつけていただいて、そういう知恵をやって、あとは連携が必要だと思いますので。

僕は発達障害などで困難な生徒のためのマルチメディアデイジー教科書をやろうと思ったら、話を伺ったら、既に本区ではこういった電子黒板を使って結構有効にやっているという話も伺いまして、そういう意味では、現場の先生方の支援と知恵を本当に有効に引き出せる、子どもたちのためにできるような体制づくりをさらに取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

以上でございます。