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平成23年予算特別委員会 文化商工・教育費( 3月 3日)

 

学校現場におけるがん教育の充実

 

木下広委員  最後と言っていましたよね、幹事長。今日は中島幹事長の誕生日でございますので、あまり追及することはやめたいと思います。6分ですね。
すみません、もう細かいポイントだけ伺わせていただきます。

がん対策の推進条例が可決をされまして、この4月から施行が開始になるということで、特に子宮頸がんワクチンの助成が去年からスタートをいたしまして中学生に対する助成が始まっているわけなのですけれども、学校現場におけるがんの教育についても今後大変必要になってくるということで私どもも提案させていただきましたけれども、この辺のがんに対する教育といいますか、健康の教育につきまして、現場の今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。

○山本教育指導課長  ご質問をいただきましたがんに関する教育につきましては、私ども豊島区教育ビジョン2010の中にも位置づけております。この中で、がん教育の必要性につきましては多々あるのですけれども、とにかく子どもたちに、小学校、中学校、豊島区の学校にいる間にがんに対する正しい知識を学び、また生活改善をし、一生のレベルでそのことを活用したり自分の生き方に生かしていくことができることをねらいとしております。

現在行っているのは、がんについて、やはりまず指導者の啓発が必要でございますので、研修が非常に重要なこと。それから、23年度、年度の終わりではなくて途中にはもう活用ができるような、がんに関する学習の教材を開発していきたいと考えています。そのほかにもいろいろと取り組みについては考えておりますが、全国で、区のがんに対する基本条例の中の位置づけて教育委員会が取り組むというのは初めてのことだと伺っていますので、しっかりと進めてまいりたいと考えております。

木下広委員  一つは、細かい心配なのですけれども、区立の中学校には隣接する区の生徒もお預かりをしていると思います、板橋区だとか北区だとか新宿区。子宮頸がんワクチンが11月から豊島区でスタートしまして、ほかの隣接区ではやっていないということで、子宮頸がんワクチンに対する説明をある程度学校でやったところ、クラスの3分の1ぐらいが他区から来ているという現状があったりして、そういう他区と隣接しているところについては、やはりその地方自治体で違っているところがありますので、その辺についてのお考えとか現状についてはどう認識していらっしゃるのか伺います。

○山本教育指導課長  恐れ入ります。ワクチン接種の対象の話につきましては私の話ではないのですけれども、本来、保健所長がお話しされる内容だと思いますが、そうした事態もあろうかと思いますけれども、私どもが今進めようとしているのは、がんに対する総合的な教育でございますので、他の自治体において実施をされるということもありましょうし、また、少し遅れて後からついてくるということもあると思いますが、子宮頸がんに限らず、死因の第1位となっているがんについては、例えば肺がんであるとか胃がんであるとか肝がんであるとか、そうしたものを総合的に考えて進めてまいりたいと考えていますので、多分お答えにはなっていないと思いますけれども、十分配慮の上進めて、指導内容については検討してまいりたいと思います。

木下広委員  実際にPTAの保護者の皆さん方からそういう、強いといいますか、もちろんご説明はしたのですが、地方自治体なのでやっているところとやっていないところがありますと、だから今後については豊島区の場合は、がん対策条例で総合的な教育といいますか、そういうのも含めて事業を開始したのだという説明もさせていただいて、ほとんどの方は納得していただくのですけれども、やはり地域性というのが出てきますので、ぜひその辺はお考えをいただいて、これから取り組んでいただければと思います。

あと、研修等についていろいろなリーフレットだとかパンフレットをこれからも作成するということなのですけれども、これについては、中学校だけではなくて小学校とかという年齢の低い対象の世代についても同じようなことを考えているのかどうか確認させていただきたいと思います。

○山本教育指導課長  リーフレット、パンフレット等の配布の対象につきましては今後検討してまいりますが、小学校で最低1回、中学校で最低1回、いずれにしても、その学習の機会として設けることが大切だと考えていますので、ここから出てきた成果等につきましての広報の仕方は、例えば広報としまの活用等々いろんな考え方がありますので、いろいろと工夫してまいりたいと思っております。

木下広委員  また児童・生徒だけではなく、保護者の皆様方への啓発といいますか、丁寧な説明についても今後やはり必要になってくると思いますので、ぜひそういうところも視野に入れながら取り組んでいただければと思います。