kino110303

平成23年予算特別委員会 議会・総務費( 2月25日)

 

安心安全メール・情報化5カ年計画

木下広委員  残り10分で中島幹事長に渡せるかどうか、しっかり努めたいと思います。 まず、私からは、安全安心メールについて内容というか、それが変わるそうなので、とりあえず今のところの登録状況をまず最初に教えていただけますか。

○藤田治安対策担当課長  現在、安全安心メールにつきましては、平成17年度から始めたものでございますが、区内における事件情報ですとか不審者情報、そして防犯情報、防災情報などを配信しております。

1月末現在でございますが、登録者数については8,448名でございます。昨年同期比で見ますとプラス509名が登録されてございます。配信回数につきましては、昨年平成22年中については合計170件が配信されております。

木下広委員  それで、最近は防災訓練の案内だとか、いろいろなそういった総合的な情報も発信していただいておりまして、私どもも活用させていただいているところでございますけれども、この3月で何か事業者がかわるということだと思うのですが、その辺の対応をどういう対応していくのかというのを確認させてください。

○齋藤危機管理担当課長  安全安心メールでございますが、私どもの危機管理担当課でも使用しておりまして、新しいメールの対応につきまして、私がやっておりますのでお話しさせていただきます。

今、委員からお話にありました安全安心メール、17年度に始まったものでございますが、具体的な業者がNHKグローバルメディアという会社でございますが、NHKの事業再編の関係で事業を見直しまして、この3月31日付で安全安心メールの配信事業自体を中止するという形になっております。ということを聞きまして、私どもで、これからも、4月1日以降も安全安心メールに大切な情報でございますので、確実に区民の皆様にこの情報をお届けできるように今準備を進めているところでございます。

具体的な内容につきましては、まず、移行の方法でございます。現在、登録されている方が先程のお話ですと8,500名弱ということでございますので、皆様になるべく簡便な方法で移行手続きをしていただけますように、現在の安全安心メールの中でワンタッチ、ツータッチぐらいで新しいメールに移行できるようなものにしていこうと今、業者と話しております。

木下広委員  せっかく会社というか、契約がかわるので、内容についてもできるだけ、何ていうか、以前よりは付加価値がついたような、そういう取り組みというか内容もご検討いただきたいと思います。

例えば豊島区、安全安心メールで、今、防災訓練とかやっていますけれども、がんの検診のそのやり方だとか、そういったほかの部署からやってくれとかという要望も可能性としてはあると思うのですけれども、その辺の何ていうか、考え方というのはどのように対応されているのでしょうか。

○齋藤危機管理担当課長  委員の今のお話の、がんの関係でございますが、がん対策につきましては、今のところ安全安心メールを使って配信したということはございません。

また、ただ、私どもで様々やはり安全・安心という危機管理に特化したメールでございますので、その関係の情報はいろんな部署からやってきております。例えば清掃環境部から資源の持ち去りの話ですとか、また、もちろん犯罪系の話が様々なまちなかで出てきますので、皆さん、区役所の中だけではなく区民の皆様からいただいた情報を、警察または消防、いろんな関係機関に確認しまして、私どもから配信させていただいている、そういう利用法をしております。

木下広委員  とにかくちょうど年度がかわるときに、PTAの環境、学校なんかでも保護者の皆さん方とやる機会も多いと思うので、利用の拡大も含めたそういう広報、周知もしっかりと取り組んでいただきながら、とにかく事故のないように、今までサービスを受けられたものについてはちゃんとできるような体制づくりをお願いしたいと思います。

 

豊島区情報化5カ年計画と新庁舎整備

 

あと、今回の総務委員会で情報化の第2次の実施計画のご説明がありまして、いよいよ新庁舎に向けて事務のオープン化とか、今までのホストコンピューターから大きく情報環境が変わりつつ、同時に今まで行政内部の事務で活用されてきた情報、IT関係がいよいよ区民に開かれたというか、現実的に区民に利用いただけるということで、一つは、施設予約システムというのを今回掲載されておりますけれども、これについても本当にやっとというイメージを持つのですけれども、これについての基本的な考え方について、概要等についてご説明いただければと思います。

○高橋情報管理課長  ただいまご質問のありました施設予約システムでございますけれども、豊島区には区民の方が利用する文化施設や体育施設、さらには区民集会施設等が多数ございます。これらの施設、今現在は、実際に事前に利用者がその施設に行って予約を入れて、また当日それを利用するということで二度の手間がかかっているのですけれども、その予約については、一々施設に行かなくてもご自宅のパソコンや、または携帯電話等から事前に予約ができるという仕組みをつくろうということで、今進めているところでございます。

木下広委員  そこで、結構、区民集会室なんかもたくさんあるし、あと未来財団が管理している旧社会教育、今は何ていうのでしたっけ。
そうだ、地域文化創造館。なかなかぴんとこないので。あと区民センターもあるし、大塚ホールもあるし、もうそういう意味ではそれぞれ、また、形態というか、使い方が違うではないですか。区民集会室は政治、宗教だとか商売についてはだめだとか、いろいろあると思うのですけれども、その辺の利用の方法の違いだとか、そういったところについてはどのように考えていらっしゃるのか、聞かせてください。

○高橋情報管理課長  今、ご指摘ありましたように、文化施設と集会施設等ではもともとの設立目的が違いますので、とはいいましても利用する区民からしますと、それぞれに予約の仕組みが違うと非常にまたわかりづらいということで、ただいまプロジェクトチームを立ち上げてございます。そちらには区民部のそういった集会を持っている課、それから文化商工部の学習スポーツ課、それと未来文化財団にも入っていただいております。そういった各所管している課の意見を聞いて、極力すり合わせできるところはすり合わせる。どうしても設立目的等から、ここだけはということがありましたら、そこはシステムで解決できるかどうかというのを図っていくと、そんなようなところで今検討しているところでございます。

木下広委員  申し込み等は、空き状況なんかも確認できて、そこでぽんと自宅のパソコンから申し込めるということなのですけれども、あと利用料金の支払いについての考え方、いろいろな形態があると思うのですけれども、その件についてはどうなのでしょうか、これからなのでしょうか、聞かせてください。

○高橋情報管理課長  プロジェクトチームの中では、利用料金の収納方法についても今現在、検討を進めております。

ちなみに他の自治体の状況ですけれども、今、豊島区以外の22区では既に施設予約システムが入ってございますが、そのうちの15区は現金のみだということで、これまでと変わらない運用方法をしております。

事前に団体登録をするときに口座番号を登録していただいて、そこから引き落としするという自治体もございますし、最近はやりのモバイル系の収納方法ですとか、それからクレジットでの収納方法、そういったものを早くから取り入れている自治体もございますので、その辺についても、これから業者選定をしていく中で、そういったことも踏まえながら選んでいきたいと思っております。

木下広委員  とにかくうちの区で、そういう意味では新しい情報化の区民サービスが始まる、今後、DISだとかいろいろなサービスもあるということなのですけれども、この施設予約システムについては、稼働というか、それはどれぐらいを考えていらっしゃるのですか。

○高橋情報管理課長  ただいまプロジェクトチームで検討を進めておりまして、予定といたしましては6月までに構築業者を決めていきたいと思っております。

今年度行いました事前招集、RFIというものをやって各業者からいろいろ情報を得たのですけれども、この中で大体構築期間が半年から1年と聞いておりますので、予定ですと来年度当初、24年度の4月ぐらいに本格運用を始められるように進めていきたいと思っております。

木下広委員  そういう意味では新庁舎に向けて、先程の総合窓口サービス等についても、区民に直接関わってくる情報化のサービスが見込まれるわけなのですけれども、あと1点、今までの行政事務の情報化が大分進んできて、今後の展開としては、今までのホストコンピューターを中心としたシステムの構築から、オープン化の技術といいますか、オープン化を具体的に取り入れてやっていくということなのですけれども、ということは新庁舎に行くときには、ホストコンピューターはもう必要なしでいくというスケジュールになっているのかどうなのか、その辺を教えていただきたいと思います。

○高橋情報管理課長  今回、総務委員会でお示ししました情報化の5カ年計画の中では、平成25年までに、今現在、ホストコンピューターで動いている仕組みをすべてオープン系のパッケージシステムに変えていくという方向で進めております。

当然、そこには新庁舎移転というのを考えてございまして、今現在、設計の中では、今の豊島区が所有しているサーバールームのような広い部屋を必要としないように、極力コンパクトな機械室にするような方向で、今、建設というか、設計を進めておりますので、そこにそれをかなわすためにも、ぜひそれまでにホストコンピューターは出していきたいと思っております。

 

木下広委員  もう少し聞きたい部分もあるのですけれども、あとは具体的に進んでいった段階で、またいろいろとこちらも提案をさせていただきながら進めさせていただきたいと思います。

いずれにしても、今回、庁舎の説明会とか報告会でも、やはり区民の利便性を高めるという意味と、もう一つは防災機能を向上するというか、確保するとかというところが大きな新庁舎についての区民への説明の内容となっておりますので、具体的にわかるような形で、ぜひ今後はご説明をいただくということも必要ではないかと思います。ますますの新しい技術を使った行政サービスについての取り組みを期待をさせていただきたいと思います。