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平成22年 決算委員会木下発言、補足質疑

2010年10月21日

高齢者や障がい者の移動手段の検討を!

木下広委員
おはようございます。
私からは、成果報告書の139ページのコミュニティバスの導入についてです。
21年度はコミュニティバスについての様々な検討をされたと思うんですけれども、地域公共交通会議の現在の検討状況を、ここに来て、さきの副都心委員会で国際興業のバスの延伸をするということで、その延伸をしながら将来的なコミバスについての検討も同時にやるというご説明もあったと思うんですけれども、その辺の現状をお聞かせいただけますでしょうか。

原島交通対策課長
コミュニティバスにつきましては、平成20年の12月に地域公共交通会議を発足をさせていただきまして、今まで5回開催をしてまいりました。近々では22年、本年の5月に開催をしておりまして、その時に、今、委員からお話がありました国際興業バス池07系統の延伸についてこういうご提案がありましたというお話をさせていただいたところでございます。コミュニティバスにつきましては、当初より4つの役割ということで、4つの必要性というのを出しておりまして、今回の池07系統の延伸事業につきましては、その4つのうち2つの内容が補完できるということで、来年3月より実施するということでご報告をさせていただいたところでございます。
また、国際興業バスの延伸に伴いまして、コミュニティバスの検討ではございますけれども、池07の系統につきましては、豊島区が一定の額を補助するということになっておりまして、補助と利用の状況、便益等を5年間を一つのスパンとして検討をして、その後の延伸をするかどうかを決めると、それを社会実験的に行うという位置付けにしておりまして、コミュニティバスの検討につきましては、それらの検証の終了後に改めて必要性も含めて検討するということになっております。

木下広委員
ということは、確認なのですけれども、国際興業の延伸が図られる考え方については私どもも大いに賛成で、宣伝して成功したいと思うんですけれども、一方では、私どもとしてはやはり特に高齢者、また障害を持っていらっしゃる方の福祉的な移動手段の一つとしてのコミュニティバスという表現をさせていただいたんですけれども、そういう移動手段についての考え方を持っているわけなのです。先程の課長のお話ですと、この5年間で社会実験をやる中で、その間、では検討しないということなのですか。並行してやっていくということかな。その辺だけはっきりさせていただけますか。

原島交通対策課長
 コミュニティバスとしての検討につきましては、社会実験を通して再検討するということでございます。ただ、コミュニティバスということになりますと、今まで2年間検討してきた中で、不特定多数の方、だれでもが乗る公共交通という位置付けから始まったわけでございますけれども、いろいろと地元の方、それからいろんな方々のご意見をお聞きしておりますと、やはり特定の方、高齢者ですとか障害をお持ちの方の移動手段ということの要望というのが非常に強いと感じております。今回の池07系統の延伸については、それらをもってコミュニティバスということへの再検討をするということでございますけれども、それまでの間は、やはり特定の方々、高齢者ですとか障害をお持ちの方々の移動手段についての充実ということについては、引き続き検討を続けていくということを考えております。

木下広委員
そういう意味では土木部だけでやるというよりも、やはり福祉的な要素というか、そういう面も多分に出てくるのではないかというのが私どもの考え方でございます。先日、吉村委員から豊島区は公共交通は発達しているんだとかというお話もありましたけれども、地域によっては高齢者が多いところの南北というか横の移動手段、また病院だとか、日常のちょっとしたお買い物だとか、そういうところで交通手段をよくしている声も聞きますので、その点は土木部だけの中での検討では、やはり大変に限界があるということだと思います。そういう障害者だとか高齢者の移動手段については、やはり福祉的な部分でその辺をしっかりと連携をとりながら検討していただきたいと思うんですけれども、いかがでございましょうか。

亀山土木部長
今、委員ご指摘のとおり、2年間の検討の中で豊島区の特性とも言える狭隘な道路しかないということで、通常の路線バスが走らせられる物理的な限界というのも議会にもご報告してまいりました。その上で、ワンボックスであるとかタクシータイプはどうであるだとか、そこまで検討してきたわけでございますけれども、それでもいろいろハード的な面での問題もあると、この間検討の中で、課長もご説明申し上げましたけれども、協議会あるいは議会、地元の方々のご意見の中で、公共交通というよりも社会的交通弱者をどうやって救済していくのか、そういう方向にシフトしていったらいいのではないかというお話も受けておりますので、コミバスについてはさらに詳細な検討を進めるとともに、今ご指摘がございましたので、保健福祉部とやっている事業もございますので、その辺ですみ分けなのか、あるいは区として協調しながらやっていくのか、そういうものについても来年度以降は検討してまいりたいと思います。

木下広委員
この会議の中には町会連合会からうちの地元の長崎三丁目の町会長も参加されておりまして、会議当初は、いよいよ走るみたいな勢いで本当に非常に喜んでいらっしゃったところで、細かくいろんな客観的な状況を見ると、大型バスでは、やはりもう区内ではほとんどだめだということで、もっと小さいものをどうするかだとかという具体的なところになってくるとなかなか厳しいものが出てくると、それも現実的にはしようがないところなのですけれども。ぜひ、先程も申し上げましたけれども、福祉の分野における、そういう現在あるいろいろなサービスの再検討といいますか、コラボレーションも含めながら、障害者また高齢者がより社会参加できる仕組み、移動手段づくりを検討していただきたいと重ねて申し上げまして、僕の質問を終わります。