平成26年予特 清掃環境都市整備土木費( 3月 4日)

局地的集中豪雨対策強化・ICTデジタル活用

○木下広委員  私からは昨年の夏の台風の被害で南大塚、大塚で大変な床下、床上浸水があったということで、その後、もちろん排水事業は東京都なんですけども、東京都と連携をとりながら適切な対応をとっていただいているという話をちょっと確認させていただきたいんですが、僕が記憶している範囲では、こんな百何世帯も床下、床上という被害というのは、平成12年、13年に長崎のサンロードのところの長崎一丁目、二丁目のところがたしか四、五十ぐらいの床下、床上があったと思うんですけども、それ以来の被害だと思うんですけど、その辺はどう認識されているか、お願いできますか。

○宮川道路整備課長  確かに今記録している中では、平成11年度から記録をとっているんですけれども、その中では最大規模の浸水被害が起こりました。局地的に大雨が降って、どこかしらの下水道管があふれますと、連鎖反応が起きて低い土地にどんどん水が集まってしまうということで起こったものと考えております。

○木下広委員  8月の21日が一番局地的集中豪雨、長崎、南長崎は余り降っていなくて、実はこっちのほうで大変な被害だったということで、地元の議員、うちの根岸議員だとか、細川議員だとか、あと森委員なんかも本当に被害に遭われた方の対応を深夜までやられたということで、それで何か緊急に水を吸い取る網も結構素早く対応していただいたそうなんですけども、どれぐらいのあれでやったのか、ちょっとその辺も教えていただけますか。

○宮川道路整備課長  南大塚地域におきましてグレーチングと呼ばれるんですけれども、鉄製の網のふたがございまして、それに取りかえることをすぐ行いました。通常はコンクリートのふたで穴が3カ所あいているものなんですが、いざというときにより水を吸い込みやすいということでグレーチングに取りかえました。南大塚地域だけで120カ所程度、早急に取りかえたところでございます。

○木下広委員  同時に、島村議員の地元の駒込地域だとかその辺も数十ヶ所かえたということで素早い対応には感謝するところなんですけども、それに加えて、東京都であそこの水が出たところが治水対策の重点地域ということで、新たな排水の設備を今計画をされているところなんですけども、その辺もちょっと教えていただけますか。

○宮川道路整備課長  昨年の豪雨を受けまして、都内で何カ所も浸水被害がおきました。東京都の下水道局では緊急プランと称しまして、都内のひどかった地域4地域をまず対象にいたしまして、現在では雨量時間50ミリに対応しているところを75ミリに対応するように対策を講じていただけるということで、それが平成32年を目途に行うことになってございます。そのうちの都内の4地区のうちの1つに南大塚地区が入ってきたということでございます。

○木下広委員  地元の町会長だとか商店会長が高野区長に申し入れを行ったり、また東京都まで足を運んでいただいて、大塚の人にとっては多分初めてぐらいの大きな水害だったんですけども、それを適切に対応していただいて、平成32年までですから、本当にそういう意味ではぱっぱっと大きく安全面がなったということには本当に大いに評価するところなんですけども、今回の大塚の治水対策、これ東京都の事業なんですけど、形というのは、長崎一丁目、二丁目のあそこのサンロードの地下の排水管をやるとか、大体同じような規模なんですか、考え方としては。ちょっとその辺だけ教えていただけますか。

○宮川道路整備課長  大塚の地域は三業通り、大塚三業通りの地下に既に幹線が入っておりますけれども、それをさらにもう1つ別の幹線をつくってあげようという手法でやるようなことで聞いております。ただ、具体的にはまだこれからということでございまして、規模というものはまだ数字的なものはいただいておりません。

○木下広委員  そういうことで、だけども本当に局地的集中豪雨というのはどこでどうやって降るかもわかんないという、本当に今後の災害対策の難しさがあると思うんですけども、ちょっとそれに絡めて予算書に道路管理システム経費だとか、道路台帳管理システム整備経費というのが載っていると思うんですけども、さっきの排水の話は東京都下水道局の大きな排水の仕事だとは思うんですけども、区内のそういう区道のそういう状態と、あと東京都の下水道のデータと、そういうのというのは今デジタル化されて一体にはなってないんですか。そういうシステムというのはないんでしょうか。ちょっとその辺教えていただきたいと思います。

○峰田道路管理課長  道路管理システムというのはやっぱり今言われたように、23区の下水だとか水道だとか埋設物等のことがありまして、あと区道の状況とかあって、23区プラス一部は一体というか、システム化されております。道路台帳管理システムというのは、区道の道路台帳、今、簿冊になっているものをデジタル化して修正していくということで豊島区内のものでございます。

○木下広委員  だから、素人考えだと、例えば10年前に被害が起きたところのその東京都の下水道のそういうデータと、今後新しく東京都が対応するやつと、あとうちの区道の情報をずっと管理していれば、ある程度今後どういう何年ぐらいかけてこういう整備をしていかないといけないというのがわかるんじゃないかなという素人の考え方なんですけど、その辺はどうでしょう。

○峰田道路管理課長  今言われたように、道路のことは入っているんですけれども、例えば何年前に平成何年、昭和何年に例えば平成の大被害が起きたとか、水害が起きたとか、そういうことは残念ながら入っておりませんので、今言われたことは今後の課題なのかなと考えております。

○木下広委員  うちのGISの関係だとかそういうのも結構ほかの区に比べて進歩しているということで評価を受けているところもありますので、そういう意味では今後はそういうICTといいますか、デジタルのこの機械を使って、それが防災システム、大きな被害があったときに、そのまちの復興をやるに当たっても、ある程度のそういうような財産というか、区の財産があれば、もちろん統合するのは本当に難しいことは難しいんですけども、財産があると今後にうまく使えると思いますので、ぜひそういったところも研究しながら、また、区民の安心・安全のまちづくりに取り組んでいただきたいと要望して終わります。