平成25年決算特別委員会 福祉・衛生費(10月10日)
療育施設整備・ステージごとの支援
○木下広委員 そういうような相談事業もしっかりやっていただいて成果を上げているということでございますけれども、もう1つは、また小さいときに戻って、一番初めに保護者が発達障害だとわかったときのショックと同時に、子ども家庭支援センターとかいろんなところに相談に行ってやっていくというんですけれども、ことしの夏、お話を伺った時点では、療養の施設がもう待機状態、ずっと待機状態が続いていたということで、ことし、何らかのあれが見えたと思うんですけれども、ちょっとその療育の部分の現状をちょっと確認させていただければと思います。
○活田子育て支援課長 発達障害児で特に未就学児の発達に関しては、私どもの西部子ども家庭支援センターで相談から通所指導まで行っております。通所指導、これは、お子さんと一緒に親御さんが来て指導する場合、あるいはお子さんだけでトレーニングする場合とございます。いずれも場所的なものもございます。場所の広さが手いっぱいというところもあって、順番待ちをしているグループもございます。
そんな中で、ことし7月に、池袋の北口のほうに療育を行う施設が1カ所、それから、この10月の1日に大塚に、これも全国規模の愛児園という療育をする社会福祉法人が移転しております。
今後は、私どものほうで、手いっぱいなところもありますので、それらの施設をコーディネートしていくような役割もしていきたいというふうに考えてございます。
○木下広委員 その療育の大塚と池袋一丁目、それができて、今まで待機していた人が結構行かれていると思うんですけれども、大体それぞれで待機は解消するとお考えなのか、現状はどうなんでしょうかね。待っていらっしゃる方に対応できるのかどうなのか、ちょっと確認のため。
○活田子育て支援課長 現状の待機状態なんですが、何人もが重ねて待っているという状態ではないんです。あとはその子の特性にもよります。この教室がよくない、この施設が合わないとかいうところもございますので、必ずしもそのニーズにすべてはまるということはございません。したがいまして、療育の現場がふえたから、すべてがその場でことしで解決するというふうには考えていないところでございます。
○木下広委員 よくわかりました。あとは成人をして仕事を始めてから、自分はそうだったんだとわかる方なんかもいらっしゃるというのも聞いております。特に就労関係については非常に難しいことだとは思うんですけれども、その辺の対策とか支援については、現状どういうことになっているのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。
○大須賀障害者福祉課長 御指摘のとおり、成人の方につきましては、進学や就労して初めてコミュニケーションがうまくとれないことで発達障害に気がついたというような方も多くいらっしゃいます。また中には、会社になじめずにやめてしまったという方もおられると伺っております。
就労支援センターについては、平成22年度の発達障害の相談は3件だけでございましたけれども、昨年が8件、今年度については先月末で既に10件という形で、発達障害については昨年度を上回る状況で御相談をいただいております。いずれも相談の内容が非常に深刻で複雑というところが課題でございまして、そういう意味では、今後、対策についても早急に検討していく必要があると考えてございます。
○木下広委員 本当にこの発達障害の対策については、年齢に沿った、そういうそれぞれのステージの対策もしかり、また、とにかく役所の縦割りではもう本当に支援できないというのが明らかな、そういう状態でございますので、今後とも本当に障害の方がいらっしゃる御家庭の立場に立って、さまざまな対応をしっかりやっていただきたいと思います。また、教育委員会については、また教育委員会のときに言わせていただきますけれども、しっかりやっていただいているのはよく認識しておりますので。ただ、やはりそのやっていることを、発達障害をお持ちの保護者の皆さん方に本当に広報できるような、こういうツールがありますよというのを、これも多分年月がかかると思うんですけれども、そちらのほうは特に力を入れて今後取り組んでいただきたいことを要望いたしまして、終わります。ありがとうございました。