平成25年決算特別委員会 一般会計補足・特別会計(10月16日)

税・国保など収納体制の強化

○木下広委員  決算ということもありますので、使った、その総括も必要なんですけれども、やはり一方では、入ってくるお金がどうだったのかというところもちょっと確認をさせていただくために、歳入、また収入の未済、入ってこなかった部分がどうだったのかというのもちょっと確認をさせていただきたいと思います。

当該年度、監査の指摘もちょっとありまして、後期高齢者の保険料は結構ちゃんと入ってきているんですけれど、国保料と特別区民税がちょっと例年より収納率が低かったと指摘をされておりますけれども、その辺のところをちょっと理由等ありましたら教えていただければと思います。

○澤田国民健康保険課長  国保料の収納率でございますが、委員御指摘のとおり、昨年度は合計で69.32%ということで、一昨年と比べて1.4ポイントほど落ちている状況でございます。これは昨年システムの入れかえを行った影響でございまして、一時的なものというぐあいに私どもとしては認識しております。

具体的には、システムの導入のときのエラーの修正作業を優先したために、催告書などが送れなかったようなものが影響した結果でございます。

○高田税務課長  引き続きまして、税務課の状況について御報告申し上げます。

滞納繰越分につきましては、昨年度が26.54、ことしが25.63ということで、御指摘のとおり収納率が下がっております。

原因としては2つほど考えております。1つ目には、やはり平成19年度の税制改正によりまして、滞納繰越額の累積が非常にたまっております。具体的には、19年度13億程度あったものが24年度末には23億の累積の滞納額が残っているという点が1点。それから、国保と同じでございますが、システムの導入をした関係で、通常4回催告を出しているものが3回になっております。大体1回催告すると1億円ぐらい違いますので、その辺が原因であるというふうに分析しております。

○木下広委員  御説明のとおり、催告が1回外れたことによって収納率が落ちたということ。逆に言うと、やはりちゃんとこっちが手を打って、忘れている方とか、そういった方に手を打つと、ちゃんと払うべき方については払っていただくということ、逆に言うとそういうことだと思います。

また、電話催告なんかも結構活躍しているというか、寄与しているとは思うんですけれども、その辺の具体的な、何人ぐらいでどれぐらいの成果を上げたかとかというところがもしありましたら、教えていただければと思います。

○高田税務課長  税と国保、後期高齢、それから介護、4課で収納対策本部というのをやっておりまして、その4課で毎年、電話催告の状況について調査をしております。

その結果、税務課につきましては、大体年間3万件の架電をいたしまして、13億に対して8億ぐらい入っているというような状況もありますし、国保についてもまとめて言わせていただきますと、やはり国保についても2万件ぐらいかけて、収納割合としては54.75%。それから、後期高齢に関しては4,000件ほど電話をかけまして、こちらについては高齢者ということで82%の収納率。それから、介護についてはことしからですけれども、700件ぐらいかけて6割近くということで、この電話催告を業者委託でやることによって納め忘れも防げて、非常に効果があるという状況になっております。

○木下広委員  収納については、過去、コンビニ収納をやり始めたり、モバイルレジだとか、その時々の手法を用いて貢献をしていただいているんですけれども、当該年度は24年8月に介護保険課がコールセンターを導入されたと伺っているんですけれども、この辺のところの成果などありましたらお教えいただければと思います。

○松田介護保険課長  ほかの3公金におくれておりましたけれども、介護保険課でも昨年の8月よりコールセンターの導入ということで、先ほど税務課長がお答えいたしましたように、同じように委託の方に来ていただきまして、やはり対象が65歳以上の高齢者であるということを考えまして、お納め忘れはございませんかということで、まず現年度分を収納していこうということでお電話をかけております。コールセンターの導入費用が約95万円ほどかかりましたが、昨年は途中からということもございまして、130万円ほどの収入効果があったかなと思っております。

今年度は4月から取り組んでおりまして、今のところですけれども、例年に比べて収納率も毎月いい状況で推移しておりますので、特に御高齢の方は、なかなか介護保険制度、複雑なところもありまして、年金から引かれているんではないのというお問い合わせからまず始まるところが多いので、丁寧に心がけておりますけれども、コールセンターで催告をさせていただいている状況でございます。

○木下広委員  それぞれの現場でいろいろ御努力いただいて、やはり国保の現年度分については23区中23位ということで不名誉な、そういう位置にあるということも私どもも見てびっくりしたんですけれども、それぞれのお知恵を使っていろいろ対応していただいて、とにかく払う意思のある方については漏れなくという、そういうところが特に現年分を押さえることが一番大事なことだと思いますので、お知恵を使ってやっていただければと思います。

あと、幼稚園の使用料について、口座振替の件についても監査のほうから指摘されておりますけれども、この辺は24年度スタートしたと思うんですけれども、この辺の実績といいますか、どういうことになっているのかちょっとお教えいただければと思います。

○井上学校運営課長  区立幼稚園の口座振替につきましては、現在は100%口座振替で実施しているところでございます。

○木下広委員  そういうことで、あとは、やはり経済が厳しくなってきますと、今まで当たり前のように払っていた方も生活の困窮等でなかなか払えないというような現状もありますので、これについても難しいことだとは思いますけれども、本当によく話を聞いていただいて、こちらのほうから丁寧にしっかり話をしていただくというところから、やはり区民との信頼関係の上での税だと思いますので、その辺の対応をしっかりしていただければと思います。よろしくお願いいたします。

以上です。