平成28年決特 木下 9月30日福祉・衛生費
②社会貢献型後見人
○木下広委員 もう一点は、社会貢献型の後見人の制度というのが今話題を集めているといいますか、これからもっともっと必要になってくるという実感で、私どももいろいろ勉強させていただいているんですけれども、社会型後見人について簡単な概要をお答えいただければと思います。
○渡邉高齢者福祉課長 お尋ねの社会貢献型後見人でございますけれども、先ほどの成年後見人は、どちらかといいますと、弁護士ですとか、そういう専門の職の方が多く担っていただいているようになっております。成年後見の場合には、成年後見の件数がこれからどんどんどんどんふえてくるときに、専門職にお願いするというのがなかなかこれから難しくなってくる場合もあるということで、それでは地域の方にぜひ成年後見と同じような役割を担っていただきましょうということで、社会貢献型後見人という形で、地域の非常に熱意を持った方を養成していこう、社会貢献型後見人を養成するということになってございます。
○木下広委員 この後見人制度については、養成をしながら知識だとか勉強していただいて養成をしていく必要があると思うんですけれども、社会貢献型後見人制度の養成については、この数年の取り組みについてお答えいただければと思います。
○渡邉高齢者福祉課長 社会貢献型後見人でございますけれども、平成17年度から東京都が社会貢献型の後見人として養成を始めまして、豊島区でも平成27年度末で8名の方が社協のサポートとしまに登録をしていただいております。
これまでも含めて9件の受任をして、平成28年8月末までは3件の受任をしているというような記録がございますが、これまで行っていた東京都が、老人福祉法の改正を受けまして、養成を各区市町村に移行するという方針を出しました関係で、平成26年度から区と社協で検討会を設けて、これから区として養成を行っていこうということを決めたところでございます。
今年度、平成28年度に、区と社協と協力をしまして、この養成を始めたところ、6月に2回の説明会を実施しまして、参加者63名いただきました。非常に熱意の熱い思いをお持ちの方が集まっていただきまして、この参加者の中から7月から最初の入門講座を実施しまして、63名中、この中から27名の方が入門講座に進んでいただいたということでございます。
また、入門講座が終わりまして、今度11月から基礎講座というのが始まりますが、こちらに現在16名の方が申し込みをしていただいておりまして、これからこの方たちに対して面談等を行いながら、選考していくというような状況でございます。
○木下広委員 やはり高齢社会がどんどん進んでいきますと、私たちの周りでもお世話になった元気な方がどんどん年をお召しになって、ちょっとわからない行動をされたり、いろいろなそういうような現実に長くまちにいると、散見をされるような時代に来ています。
そういう意味では、行政としてできる限りこのような権利だとか、財産だとか、そういうものの管理、また、後見制度のあり方等についても、まちでしっかりと広報していただいて、本当に具体的に必要な方のところに情報が行くような形で取り組んでいただくことが必要だと思います。今後についての、この事業についての方向性などをお伺いして終わりたいと思います。
○渡邉高齢者福祉課長 今後につきましては、まず入門講座から基礎講座にこれから進んでいただく方たちをしっかりとこの研修を受けていただきまして、養成をしていただいた後に、社協に登録をしていただいて、この活動をしっかりと進めていっていただいて、なるべく地域の、特に長期入院をされている方ですとか、特養に入っている方たち、トラブルのなるべく多くない方たちをまずは基礎としまして、社会貢献型後見人をどんどんと活躍の場を広げていっていただくような形で、これからも取り組んでまいりたいと思っております。
○高野区長 最終的には私の役割というか、やはり区長のバックアップというか、ちゃんとやはり後を支えていくという意味では、これ、本当に信頼されるような形でこの制度が本当におっしゃっているように広がっていって、区としても、区長としてのやはり大きい責任があろうかと思いますので、これらについては積極的に信頼されるように進めてまいりたいと思います。