平成30年決算特別委員会 全部の補足質疑(10月22日)

水害対策・止水板

○木下広委員  よろしくお願いいたします。私のほうからは、安心・安全という意味で防災対策と。防災対策はもうほとんど出てますので、ちょっとあの水害といいますか、その辺のところのちょっと確認をさせていただきたいと思います。

ちょっと、現在では大塚の、大塚の床下浸水があったというのが一番最近だと思うんですけども、それ以外に大きな水害の被害というのは、豊島区の、本区の傾向としてはどういう状態になっているのかというのをおわかりになったら教えてください。

○今浦危機管理監  主に水害のエリアというのは、神田川流域のエリアと、先ほど委員の御指摘ありました大塚の産業通り辺り、それから谷端川流域、ここは過去のデータをずっと確認しておりますと、ちょっと雨がひどいなというところでは、やはりかなり水が出てくるというのが現在も傾向としてあります。

○木下広委員  そうなんですね。今年は非常に台風だとか大雨が多くて、しきりにニュースなどでは、行政が発行するハザードマップを確認してくださいというアナウンスが結構出ていたものですから、また区民の方からも問い合わせがあって、本区については昔から神田川が一番危ないと。それで、谷端川に沿ってずっとこういうような感じのところが危ないということで、それは変わっていないと思うんですけども、特に僕は椎名町を中心として活動していますので、データを見ると、平成の11年に、たしか、これは4回床下浸水の被害がありまして、当時の商店会長と町会長だったパン屋の御主人が長靴を履いて役所へ来て、おまえら何をやっているんだと怒られたのを覚えていますけども。そういうところから、この椎名町については、東京都の緊急対策のエリアということで指定をされまして、南長崎の椎名町公園から新たな排水管を埋設していただいて、対応されて、今ではほとんどあれがないと思うんですけども。これは約何年ぐらいこれはかかったんでしたか。6年とか7年ぐらいかかって、宮川さんとか覚えていますかね。結構かかったんですよね、これ。それで、特にもうこの水害については、東京都のその基本的なその排水施設というか、それと大きな関係があるというのは十分わかっているところなんですけども。

一つ、地下街の浸水の対策という意味では、豊島区の地下街というと、やっぱり池袋駅周辺と、それぐらいですよね。僕は名古屋でずっと若いころはいたものですから、名古屋なんかもうほとんど地下街で、若者がたむろっているというような状況があるんですけども、それに比べると、東京は、池袋を中心とした地下街だと思うんですけど、この地下へのその水の浸水とか、そういうのというのは、豊島区としては押さえているんでしょうか。それはちょっと聞いたことないので、確認させていただきたいと思います。

○今浦危機管理監  鉄道事業者等が地下街の入り口に防水用の壁ですか。それはいつでも軽易に設置できるようには準備をしております。

○木下広委員  ちょっと前も東池袋の地下鉄の駅で何かもう雨がだっーと階段から下りてくるようなマスコミの報道もありまして、特にこの内水氾濫といいますか、今後はどんどん増えてくるという・・・。そういう対策も必要になってくると思うんですね。

それで、豊島の場合は道が狭いんで、なかなか厳しいかとは思うんですけど、あの平成11年、12年の豪雨が頻発したときに、地域の人から、土のうが近くにあると、それを直前に雲が来たときにかーっと持っていって、自分ちでできるというような。近隣区では、文京区だとかそういったところでは、広い国道なんかに面しているので、スペースのあるところに土のうステーションみたいなところで、そういう水害対策の準備がされていると思うんですけども、本区においては、やっぱり道路事情が厳しいということで、このような体制というのは、なかなかとれないですかね。ちょっとその辺、検討されていたら。

○松田道路整備課長  板橋区等々で、この土のうステーションを予算化して、特に広い区なんかですと、例えば出先の道路工事事務所のようなところからお届けするのが、なかなか難しいのかなということもあって、こういうようなことを事業として設置していることについては認識してございます。豊島区においても、実は1カ所、この土のうステーションを設置しているところがありまして、それが先ほど委員の発言の中にもあったんですけど、大塚産業通りに、これを少し進んだところで児童遊園の中に土のうステーション1カ所だけ設けてございます。産業通りについては、平成25年の8月に、ものすごい大雨で床下浸水、非常に多くの方々が被害に遭われたということもあり、また平成31年度には、効果が発揮されていると言われておりますけれど、千川増強幹線のほうを今東京都のほうで施工していて、それが済むまでは、一時的にそこに土のうステーションを配置することによって、皆様の水害への何とか防止をするための施策をとっているわけでございますけれども、実際の使われ方としては、非常に実は、そこにごみが捨てられたりとか、なかなか管理が難しいのかなといった側面もございます。それと、土のう袋というのは、なかなか日光なんかが当たりますとどうしても袋そのものが破れてしまうということもある。それから、豊島区というのはそんなに面積が広いわけではございませんので、我々、道路工事事務所のほうに1,000袋程度の土のうというのは、ストックしてございます。御要望があれば、これは個人向けですけれども、20体を限度にお持ちしております。土のうステーションにありましても1個の土のう15キロぐらいの重さありますので、例えば御高齢の方なんかがそこのステーションから持ち運ぶ、その不便さを考えますと、我々のほうに御一報いただいてお届けするというようなほうが活用としてはしやすいんじゃないかという、こういうふうに認識してございます。

○木下広委員  そうですね。やっぱり10キロ超えるとなかなか大変なことは大変なんですけども、ただ、やっぱり被害に遭われた方にとっては、もう本当にこう、わらをもつかむ思いというか、何か対策できないかということで言われています。

それで、根本的には、50ミリ対応がほぼ終わって、最近の地球温暖化のあれで、70ミリの対応をしていくんだということで東京都のほうも進んでいると思うんですけども、この辺の進捗状況というか、その辺はどうですかね、掌握はされていますか。まだまだだとは思うんですけども、どうでしょうか。

○松田道路整備課長  先ほどの答弁の中でも少し申し上げたんですけども、その大塚のところにつきましては、今、千川増強幹線で貯留管の整備ということで、75ミリ対応ということで今、整備のほうを行ってございます。基本的に、この間、9月18日でしたか、主に要町等々でなかなかあれは私もちょっと役所にいたものですからあれですけど、30分で60ミリ近い雨が降ったんですね。それを1時間に直せば当然1時間に120ミリもの雨が降ると、降ったということになるわけでございますけれど、こういうような、やっぱり集中的な雨が来たときに、どうしても、なかなか今のその50ミリ対応ではカバーし切れないところが多々あるということは認識してございます。その辺につきましては、本管が、やっぱり下水本管が水を飲み込まないと、どうしても我々が設置しています雨水ますの数を増やすだけでは対応はできないのかなというところもございますので、東京都のほうともその辺きちんと地域性も含めて要望しながら、安全・安心なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えてございます。

○木下広委員  そうですね。この前も高松のところは、あそこ最近出ますよね、あそこね。だから、出るところは決まっているので、もうそこをどう対策をとっていくかということが、やっぱり住民の皆さん方の安心につながっていくと思いますので、東京都とよく連携をとりまして、しっかり対応していただければと思います。

この止水板のことについて、ちょっと、板橋区だとか、その辺の区等を調べますと、ビルを建て替えたときに、そのビルの中に水が入ってこないように、その止水板を新たに設置をしておいて、雨が来そうになったら警備員の人がこうやってばさんと、入り口からこれで水の浸入を防ぐという、止水板のその補助事業が板橋区だとか三鷹市だとか、ほかの近県でもあるんですね。そういうビルの建替えだけじゃなくて、個人の家でやっぱり玄関が低いところだとか、そういったところで、どうしても水が入ってこないような対策をとるための止水板の補助事業というのが、あと文京区でもありましたね。文京だとか板橋区だとか、そういったところでもありますので、できるところは、それぞれの、もちろん個人の責任ということにはなるんでしょうけども、そういう水害対策について、改築だとか建築の建設のときに、そういう設置をする場合の補助というところも御検討いただければと思いまして、発言をしているところでございます。この辺はうちではまだ検討もしたことないですよね。どうでしょうか。

○松田道路整備課長  こちらの止水板については、まだ止水板の代わりに今は土のうを用いて、土のうを止水板代わりにしていただくということでの対応になってございますので、ちょっとそのほか、品川さんだとか杉並さんだとか北区さん、類似の例があるというふうに聞いてございますので、少し、その辺については内容についてお伺いして、今後の施策の一つとして用いれるかどうかを検討してみたいと思っております。